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大山倍達マニアック検定

ある日の極真会 2 (近代カラテ 1967年6月号)

JUGEMテーマ:空手
 極真会館の機関誌を通じて過去を振り返るシリーズ「ある日の極真会」。 今回は「近代カラテ」の創刊1周年特別増大号です。 いつものルールですが、本編中は当時の役職名で記しています。 ただし、大山倍達総裁に関しては「師範」と明記されているところを「館長」と変えてます。 それと、今回より敬称も入れる事にしました。
 それでは、本編に入る前に、前回のコメ欄でのぶさんが書いていた「パラティーノ」というレストランを紹介しておきます。

パラティーノ.jpg

 当時は「近代カラテ」の数少ない広告主の一つでした。



近代カラテ1967_6.jpg

「私の道程」 第12話
文:極真会館館長 大山倍達

「空手ニュース」
・個人会員の認可証、支部便り
 大山館長の一連の著作により、次々と道場単位に入会していたのだが、この度個人会員の入会も許可される事となった。 余談ではあるが、多くの外国人が館長の技術書を元に空手を学び、審査を希望して本部に8ミリを送って来ていた。
新支部
アメリカ ニューヨーク州 ダグラス・ハロウェイ支部長
アメリカ カリフォルニア州ステファン・ミッシェル・シェン支部長
アメリカ イリノイ州 チャールズ・V・グルザンスキー支部長

・オーストラリアよりの便り
 オーストラリア支部に派遣された加藤重夫指導員は、韓国の空手をやったしぶとい者を相手に、徹底的にへこませたそうである。

・ニューヨークで極真会館の大会
 ニューヨーク支部に派遣された中村忠指導員発案による大会が、4月9日に開催された。 会場2千の座席に収まらないほど大盛況だったという。 尚、同道場経営者のミセス・ヤング(注:ベアトリス・ヤング)は、正式に支部長と認められる事となった。

NY大会ポスター1967年4月.jpg
同大会のポスター


・オランダ便り
 オランダ支部長ジョン・ブルミン氏は今夏、ヨーロッパ極真会の団結の為、夏期合宿を企画中との事。 ついては、日本の大太鼓を送って欲しいとの依頼が来ている。

・極真会館座間キャンプ支部の大会
 本部から出向いている佐藤指導員(注:恐らくは佐藤嘉道指導員)や多くの関係者の尽力により、大々的に開催された。 無論、本部からも道場生が駆け付け演武を行い、特に女子の護身術は好評を博した。

・極真会館四国地区本部の大会計画
四国地区の有志道場等が連帯し、極真会館四国地区本部として発足、その記念として四国大会を催す事となり、支部代表として栗田竜玄氏と本部より派遣された芦原英幸指導員が来館し打ち合わせを行った。
 
・全日本空手選手権大会の構想進行中
 極真会館では先年、全日本空手大会を計画しほぼ開催というところまで漕ぎ着けていたものの、諸事情により今年に持ち込まれてしまった。
 昨年の段階では未完成であった、自由組手の為の防具も株式会社クマイの協力により具現化され、空手道のユニフォームとして格式と防具としての機能性を備えたものが誕生した。 これにより大山館長の言う、真の実力を出し切れる試合が、実証的に行えるようになったとも言える。 量産体勢が整えば、大々的にプロモーションを行う予定である。

カラテクター.jpg
クマイのカラテクター

 大会は秋に、会館創立三周年を記念して、両国日大講堂などを予定している。

・大山館長著「ダイナミック空手」の反響
 先頃、発売と同時に大きな売れ行きと反響を呼んだ、大山館長の日本語版空手書「ダイナミック空手」が好評を博しており、連日の様に絶賛の手紙が舞い込んでいる。

「この人に聞く」 第14回
正興産業株式会社社長 極真会館理事 中川貴富氏

「カラテ人物描写」 第5回
四国極真会館責任者 大宇和島新聞社長 安達恵氏

「新しい武士道」第6回
文:歌人 草壁焔太

「近代カラテ 発刊一周年をむかえて」
文:極真会館館長 大山倍達

「記念随想 格技者のたたかいの心理」
文:極真会館館長 大山倍達

「グラフ集 LIFEのためのアウト・ドア・トレイニング」
4月12日、米誌「ライフ」の撮影を、残雪残る三峯山にて行われた。

「旧大山道場時代の思い出」
文:北海道蛇田中学校教諭 柿崎隆夫

「中国拳法の研究」
文:岡崎極真会 松田鉦

松田鉦1.jpg


「空手教室」 第12回
文:極真会館総務、戸田喜隆

「空手と武道」 第3回
文:空手評論家 臥龍人

「武道と空」 第5回
文:作家 森川哲郎

 今回はニュースが多めです。 今後もニュースが増えそうなので、ちょっと書き方も変える可能性があります。  これはいらんとか、こうして欲しい等の要望がありましたら、コメント欄に書いて下さい。
 では、長いですが解説を。
・大会用の防具

カラテクター2.jpg

 写真を見てあっと思った方は「100万人の空手」をお持ちの方かと思います(他にも写真が載っていますが、これが一番詳しい)。 元々は硬式空手の雄、錬武館が開発していた物だと思いますが、それに改良を加えて大会で使用する予定だったんじゃないですかね。 錬武館の前身である韓武館には大山総裁も出入りしており、その後も硬式空手の関係者とは親しくされていた事ので、紹介されたのかも知れませんね。
  ちなみに「100万人の空手」は1969年、第1回全日本大会の半年前に出版されました。 当初は講談社より出版される予定で、何故か同社の子会社である東都書房へと変更され、6年後に改めて講談社のスポーツシリーズより発売されたという変な経緯があります。
 その後同書でモデルとなっていた芦原英幸先生が退会した為、写真の差し替えが行われた訳ですが、この防具を着けた「第八章 これが新しい空手だ」は差し替えられる事無く、平成になっても掲載され続けました。 「ダイナミック空手」の場合は、全日本大会後に出版された版では大会の章が追加されたんですけどね。 まぁ、割と晩年まで防具導入も検討していたという話も聞きますし、残しておきたかったのかも知れません。
・岡崎極真会 松田鉦
岡崎極真会というのは、愛知県岡崎市在住の会員という意味だと思います。 この松田鉦(まさし)氏を知っている方はかなりの極真通でしょうね。 実は後の中国武術研究家、松田隆智氏の本名です。 当時剛柔流であった目白野天道場時代の大山総裁を訪ね、高校生の間は休みの度に上京し浅草の本部に通ったり、総裁の個人教授を受けていた様です。 大山道場が立教大学裏に移ってからの話は殆ど聞いた事がありませんが、一応67年に三段となっています。 その後は大山総裁の著作等で結構色々書かれちゃっていますが、昔は随分可愛がられたそうです。

それでは、また。

参考文献:
近代カラテ 1967年6月号
近代カラテ 1967年7月号
近代カラテ 1968年9月号
ダイナミック空手 大山倍達著 日貿出版 1967年
100万人の空手 大山倍達著 東都書房 1969年
極真会館年鑑 財団法人極真奨学会極真会館監修 1973年
ダイナミック空手<改訂新装版> 大山倍達著 日貿出版 1972年
100万人の空手 大山倍達著 講談社 1975-1990年


 






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コメント
よく調べてますね〜。いつも感心しています!!

オコチャマだったおっさんがでる一般の稽古では、防具を試みる場面はありませんでしたが、大山先生が、「柔道衣の借り物ではない、突き蹴りにも耐えうる本物の空手衣(つまり防具)を作らなければならない」とおっしゃるのは良く聞きました。

結局、封じ手を作りながらも、相手に効かせるという具体性(大衆性)を選択し、極真は大発展を遂げるわけですが、その裏には痛みや恐怖に打ち克つ組手でなければ、意味がないというお考えもあったかもしれませんね。

松田さんは、拳究生のペンネームで、機関誌に中国拳法や古武道のエッセイを書いていました。

お留め武術の研究と題して大東流や示現流を紹介したエッセイは、講談のように面白く、おっさんは、ある時期、氏の影響を間接的に非常に強く受けたのですが、流した汗以外に秘伝などないと気付き、氏を卒業しました。なにもかも懐かしい思い出の中の話でした。
  • のぶさん
  • 2010/10/15 11:12 PM
>のぶさん
ありがとうございます。
松田さんは、ペンネームを使っているのに、下にM.松田と書いていて、あまりペンネームの意味が無いなーと、後の「近代カラテ」を読んでいて思いましたね。
傾倒した事はありませんが、松田さんの紹介する達人の話は面白くて好きです。
  • Leo
  • 2010/10/16 4:08 PM
貴富のおっちゃんの名前があってびっくりΣ( ̄。 ̄ノ)ノ
  • てぃら
  • 2013/07/07 1:14 AM
>流した汗の〜
松田先生はそういう点について、そんなに語っていませんでしたっけ?
虚覚えですみませんが……
  • 通りすがりの――
  • 2018/01/06 11:35 AM
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