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大山倍達マニアック検定

ある日の極真会 17 (現代カラテ 1969年7月号)

JUGEMテーマ:空手
 
 先日の終戦記念日、仕事の合間に社長と一緒に靖国に行って参りました。 と言ってもそんなに時間がある訳じゃないので参拝(沢山並んでました)はしてないんですけどね。 この時期に靖国に行った事は無かったので、中々興味深かったです。

 という事で今回は「現代カラテ」の1969年7月号です。 前月号で改名した様で、「近代カラテ」は今回から「現代カラテ」になりますw タイミングから察するに、全日本大会開催が決まった事で一新したんでしょうかね? ページの開きも逆になってしまい、少々遣り辛いです。 それでは、本編へどうぞ。

現代カラテ1969_7.jpg


「空手ニュース」
・全国支部長会議開かれる。
 度々紹介した通り、今年の9月20日に東京体育館で「全国空手オープントーナメント大会」が催される事になっている。 しかし準備しなければならない事も多く、本部に「大会準備委員会」を設立して問題を処理している。 文字通り極真会館の総力を結集する時だと言えるだろう。

1969第1回支部長会議.jpg
第1回支部長会議

 5月3,4日の2日間にかけて全国の極真会館支部長等が集まり,会議が開かれた。 遠くは北海道から、そして秋田の真壁忠支部長、福井からは新鮮な息吹をみせるグループ、又、四国からは最近その勢力を大幅に伸ばしている芦原英幸支部長、大阪からは武田師範、そして東京近郊に点在する支部の主立った人が集まり、大山倍達館長を中心に熱心な話し合いが行われた。
 大会全般の進行から審判規定、出場規約、そして日本においては初めての試みとなる試合内容について、組手、試割りの具体的な物と、充実した会議になった。

・大山館長、アメリカ、ヨーロッパ視察へ
 大山館長は世界の空手界の動向と極真会館支部の発展の模様を視察する為、昨年に引き続き海外に渡航する事が決定した。
 6月27日に羽田からアメリカに渡り、ニューヨークの中村忠、大山茂両支部長の所を中心にアメリカを視察し、ヨーロッパはイギリスのロンドンを中心にオランダのジョン・ブルミン支部長等にも会って、ヨーロッパ極真会館連盟の状況を視察、その合間にロンドン留学中の大山館長の愛嬢グレースに面会し、その足で共に日本へ一時帰国させるとの事。

・イスラエルに極真会館進出
 数年前から要請されていたイスラエルへの派遣に、この度大山館長が許可を下した。 今まで許可を出さなかったのは、中近東全般に渡る政情不安にある。
 アラブ連合との戦争は未だに終結したとは言えず、中立国日本であっても、その場にあれば災禍を被る可能性がある。 又、ヨルダン国王との親交もあった為、敵同士となるイスラエルへの派遣に多くの考慮をせねばならなかったのである。
 まだまだ未決の部分もあるが、城西大学の荒木、渡辺両名が約3ヶ月の予定で派遣される事になっている。

・ロイ・ウェレンスキー卿に二段授与
 日本での修業経験もあるイアン・P・ハリス支部長の主宰するローデシア空手協会は、益々発展を遂げており、協会の名誉会長にローデシアの閣僚を務めた経験もある政治家、ロイ・ウェレンスキー卿(貴族)に就任して戴き、その貢献を讃え、二段位を授与した。

・海外での極真空手大会
■アメリカ・ニューヨーク・ブルックリン
 第3回空手トーナメントが5月4日に、中村支部長の下で開催される。

第3回空手トーナメント1969.jpg
第3回空手トーナメントパンフレット

■アメリカ・ニューヨーク・ホワイトプレーン
 第2回3州空手選手権が、大山支部長の指導により行われる。

第2回3州トーナメント1969.jpg
第2回3州空手選手権パンフレット

■アフリカ・ローデシア・ソールズベリー
 第2回ローデシア選手権が4月19日にイアン・P・ハリス支部長の責任において行われる。
■ニュージーランド・ウェリントン
 第3回ニュージーランド空手選手権大会が、ジャン・ジャービス支部長の下で行われる。
■中部アメリカ・プエルトリコ
 パンアメリカン空手選手権がロバート・リオス支部長の下で開催される。

・新しい空手留学生
 この度、また新たに3名の空手留学生が本部に来た。 カリフォルニアからはシドニー・ソファー氏、南オーストラリアからはダグラス・ケイフォード氏、そしてグァム島よりレンワース・マイナー氏。 それぞれの国に極真の支部はあるが、わざわざ日本での修業を希望して来たのである。

第1回オープントーナメント全日本空手道選手権大会にさきがけて
 9月20日午後3時より開催される第1回オープントーナメント全日本空手道選手権大会について、このほど、全国の準備委員によって起草された、大会趣意書が出来上がった。
(この大会の記事の時に、草案では無い趣意書の全文を掲載する予定となっています)

極真会館海外支部の動き 第11回
アメリカ ホワイトプレーン支部長 大山茂 五段

ショーン・コネリー.jpg

 1936年7月7日生。 1958年2月1日に立教大学裏にあった旧大山道場に入門、1967年に家族を残して渡米、現在五段。 最近永住権を得た為、アメリカに骨を埋める覚悟を強め、近く家族を呼び寄せる予定。

大会集合写真.jpg

「近代カラテ 誌上教室」
「型」3
平安II

漫画「空手記行」 第7回
絵: 大倉元則
原作: 大山倍達著「世界ケンカ旅行」

■ワールド・キック・ボクシングを観て

目で見る神話 26
絵/文:なかのりゆういち

極真ジムと極真会館の役割り

極真ジムは優秀な選手を養成するために、多くの努力を重ねて来た。
タイのキックボクシングの研究を一早く取り上げて、空手術そのものに豊富な格斗術を追加した、大山師範の成果も、極真会館が極真ジムに送った大きな花むけの一つであったろう。
しかし、まちがえてはいけないことは、極真会館及び大山師範は、あくまで、極真ジムに対しては親身なアドバイザーであり、協力者であるかも知れないが、極真ジムそのものの運営、決定は、極真ジム独自のものであり、尊重される自主的なものである。 大山師範及び極真会館はそれによって利を得ることはいささかもない。 前号の極真ジムに関しての記事でこの事をつけ加えておく事をしなかったために、多くの人々に、あいまいな点を残したかもしれないが、極真ジムそのものは、極真会館での修業者の自発的な意志による自主共同体なのである。

カラテ・エッセイ 組手の心得 その2
極真会館館長 大山倍達

猫足立ちで構えたら、前にかるく出した足を、自由に、無理なく、その機動性をフルに生かせるように心掛ける。 決して、その場に立ちすくんで居付いてしまわぬようにしなければならない。
猫足立ちの構えは、爪先を床につけているのが一応の形であるが、体の前傾、或は後傾、或は、相手の動きに応じて、浮かしたり、床につけたり、踏みつけたり、ごく自在に扱うのがその本来の働きである。 また、この足は、相手との間合をさぐりながら、いつでも軸足となれるように用意しておく。 一般に道場での基本技として行なう蹴り技は、軸足の足底をしっかり床につけて行なうが、これは、筋肉や腱をきたえる為にそうするだけで組手や実戦では、つま先で体を支え、腰のひねりを効かさねばならない。

空港.jpg

猫足で構えた時の後足は、足首やひざに力がこもり過ぎぬよう、しっかり踏みしめて、体を完全に支えるようにする。 そして、適当にひざに屈伸をつけて、前足のリズムに合わせ、足首を中心にして左右自在にす早く体をさばいたり、回転できるようにする。 この後足も前足同様、攻め、受けに応じるが、この時は、前方の足が軸足となり、この足が前方へ出ることになる。
猫足立ちの特徴は、前方の足が軽く動けるだけでなく、左右の回転もす早く出来る。 いったん覚え込めば、安定もよいが、相手の動きに応じて右足を前に或は左足を前にした猫足に自由自在に転ずることができることが大きな利点である。 この利点は猫歩は歩幅が狭いせいである。 ほかの立ち方で構えると、右や左に構えかえる時に時間がかかり、この時に安定性を失なうことがよくある。
このようにして猫足にかまえて、立ち合った瞬間から足は一種のリズム運動をとる。 そして前へ出るも、後へ退くも左右へ動く時も、必ず両足で動き、決して片方の足だけを動かして歩幅を広くしないようにする。 歩幅が大きくなるとす早い足さばきができないからである。 そして地面をすべるように、なめらかに、す早く動くよう心掛ける。

「武道と空」 第26回
文:作家 森川哲郎
(大鵬、柏戸、明武谷の優勝争い)
この時に、ちょうど大山倍達氏が、訪問し、家族と一しょに、この決勝を見ることになった。
私は、いままで、柏戸が大鵬より有利であった点を考えて、やはり柏戸の疾風のよりに、大鵬は抗し得ないであろうと考えた。
が、大山先生は、二人の仕切りを見ていて、
「大鵬が、勝ちますね」
と、いわれた。
「追う者と追われる者の精神状態の差があるからですか」
と、私が聞くと、
「そればかりではなくて、柏戸の仕切りを見て下さい。 一回一回、腕と肩に力が入りすぎている。 状態に力が入りすぎると、下半身の安定をかきます。 これは武道で、最も悪い形で、スポーツでも同じです」
なるほど、柏戸は、上体に力を入れ、足はつま先立ちになるほど浮いている感じであった。
「逆に、大鵬の身体は、柔らかく、どこにも偏った力がない。 重心は安定しているのです。 これは、天性のものだけでなしに、練習量も積んでいるからでしょう。 いままでは、柏戸の力に圧倒されていても、これが将来大きな記録の差となって現れるでしょう」
果たして、その時の勝負は、私の予期した通り、柏戸は疾風の出足で大鵬を圧倒し、土俵ぎわに追いつめた。
これで、柏戸の優勝と、横綱が、同時に決ったと思われた時、剣ケ峯につまった大鵬の必死のひねり気味の打棄りで、柏戸は、あっというまに足を踏み出していた。
だが、この一髪の差は、実は、その後の二人の記録を大きく開く、決定的な差でもあったのである。

日本剣客列伝(2)
抜刀術 伊藤不伝
文:大杉豪夫

クニの目「エコノミック・アニマル」
文:大山国良

海外誌に載った極真会カラテ

全国からの便り/新職員紹介

めざましい組手の進歩
'69/6/15 極真会館昇級審査会

1969昇級審査1.jpg

1969昇級審査2.jpg


「私の道程」第32話
文:極真会館館長 大山倍達


 という事で如何でしたでしょうか? ちょっと書いてみたいなーと思って猫足立ちの解説とか入れてみました。 結局極真は後屈立ちがメインになって、その後は組手立ちと呼ばれる前後均等に体重を載せた立ち方が主流になりますが、猫足立ちの系統は残らなかったですね。 残念。
 支部長会議について。 北海道は多分大山道場時代の門下生、柿崎隆夫氏(詳細は良く知りませんが、道場を運営されていたそうで)秋田は真壁忠先生、福井は磯部清次先生(右下:内弟子になる前にですが、本部に通ったり、指導員を派遣して貰っていました)、四国からは芦原英幸先生、大阪は翰武会の武田昇翰先生、そして東京近郊という事で城西大学空手部主将の添野義二先生も参加していますね。 後は顔見てもどなたか分かりませんでした。 あ〜誰だっけ? という方も2名ほどいらっしゃるんですが、申し訳ないです。
 イスラエルに派遣予定(実際に行われたかは知りませんw)の城西の方は、荒木信初段と、渡辺宣1級(当時)でしょうかね? ちょっと自信ありません。
 で、昇級審査の所の写真なんですが…、多分黒人の方はこの年の全日本に出場するポール・ジャクソン氏じゃないかなーと思います。 他流派の様に描かれていますが、実はキックボクシングに出場していたトニー・エモンズ氏の同期で朝霞キャンプで極真やってたんですよねw
 そして、バーベル上げてるのは当時10級の大石代悟先生だと思います。 3月入門ですから、初めての昇級審査じゃないでしょうか。
 それでは、また。

参考文献:
現代カラテ 1969年7月号 現代カラテ研究所 1969年
 






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コメント
以前1年間だけ中村 忠師範の姪御さんとお仕事ご一緒させていただいたことがあります。彼女はかなりの酒豪(笑) 壮行会の時に写っている女の子(館長の御嬢さん以外で)がその姪御さんです。上の写真かどうかわかりませんが。。。

ところで、、幼稚園の頃に梅田さんという一家と親しくさせていただいていて、その当時に梅田さんから『○○さんのところの息子さんが今度空手を教えにアメリカに行くんだ』と聞いたことがあって、こどもゴコロに驚いたことがあります。今にして思えばその人はひょっとして中村師範かも、、と思ったりもします。。そのころ住んでいたところが中村医院に近かったし、中村家の方とは幼稚園の同窓でしたし、もしかすると、なんて思ったりしています(笑)
  • 天下泰平
  • 2011/11/06 7:39 AM
>天下泰平さん

そう言えば中村忠先生の酒の話はあまり聞きませんね。 姪御さんの様に強かったんでしょうか?

…梅田さんというのは、横浜東邦病院の梅田嘉明先生のところだったりしませんよね? それで1966年頃のお話だったとしたら、中村先生で間違い無いんだろうなぁ…。

私個人も経験してますけど、結構奇縁ってありますから、案外そうかも知れませんねw
  • Leo
  • 2011/11/06 12:00 PM
姪御さんは中村家のお顔立ちでした。いまは(日本の)北の方で大学の教授をされています。お酒の強さは驚くほどのレベルでしたw小坂先生によれば、中村師範の組手はO・S師範より強かったそうですが(笑)お酒のお話はあまりうかがいませんね。

Uさん一家(イマサラ・笑)は池袋演芸場を経営されるなどかなり裕福なご家庭で、池袋界隈でもそれなりに顔が利いた方ではないかと思います。今までの御縁からすると梅田先生との関わりはあるかもしれないですね(笑)

それからアメリカに空手、、のお話はまさに昭和40〜42年ごろ、椎名町の幼稚園に通っていたころのものです。
  • 天下泰平
  • 2011/11/06 2:57 PM
>天下泰平さん

廻りを見てあまり呑まない様にしていたのかも知れませんねw

やはりアメリカに空手指導の件は中村忠先生で間違い無さそうです。 …椎名町って郷田先生か加藤先生かも住んでた様な記憶があります。
  • Leo
  • 2011/11/06 10:21 PM
Leoさま
なんとも
懐かしい風景が映っています。
http://www.youtube.com/watch?v=rfexOkv2tBc
  • tama
  • 2014/01/11 11:35 AM
>tamaさん

おぉ、こんな映像があったとはw
ありがとうございます。

1968年とありますし、ロケハン行った時にグラウンドで稽古してるのを見て、番組に起用した、とか何ですかね。
  • Leo
  • 2014/01/11 12:00 PM
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