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大山倍達マニアック検定

ある日の極真会 18 (現代カラテ 1969年12月号)

JUGEMテーマ:空手 
 昨日は上野の恐竜博に行っておりまして、日本では滅多に見られない化石を堪能して来ました。
 そう言えば子供の頃は考古学者(というか冒険家)になりたかったんですよね。

恐竜博.jpg

 という事で第1回全日本大会が終わってしまった後の号になる、「現代カラテ」1969年12月号を紹介します。


現代カラテ1969_12.jpg

「空手ニュース」国内から
・恒例の秋季審査会結果発表
 10月19日と26日の二度に渡って、昇段昇級審査会が行われた。 審査員は大山倍達館長を筆頭に、斎藤、福田両副委員長、そして指導員の山崎、添野の2名。
 尚、二段に昇段したブライアン・フィトキン、西田幸夫、長谷川一幸の3名は春に審査を受け保留となっていたが、この度正式に昇段となった。

・大山館長の新著
 大山館長の新著、「空手を始める人のために」(仮題)が近々発刊される。 池田書店の実用新書シリーズという同社の柱ともいうべきシリーズの一巻として来春発売されるだろう。

空手を始める人のために.jpg

・添野氏一行、タイへ武者修業
 キックファイターとして好勝負を繰り広げて来た城西の虎添野義二は、もう一発の爆発力を持ち得るなら、無類のファイターとして更なる活躍が出来るだろう。

添野義二タイ遠征.jpg

 この度、添野選手は更なる修業の為にタイへの武者修業に出た。 添野選手の他2選手が同行、更には10チャンネルのキックボクシング番組解説でお馴染みの鈴木庄一氏が一行のまとめ役として同行している。 期間は10月22日から11月2日まで。

・スウェーデン支部から来館
 スウェーデン支部のアッチラ・メスザロス氏の生徒、バート・ウァレンタイン氏がメスザロス氏の優秀推薦状を携え、本部での半年間の修業に入った。

・1970年版のカレンダー出来る
 毎年好評な極真会館カレンダーが今年もまた出来上がった。 現在世界の支部の壁を飾るべく、発想の手続きを待っている。

海外から
・中村忠氏アメリカより一時帰国
 アメリカ極真会館の責任者としてニューヨークで活躍中の中村忠氏は、この度、多くの問題の話し合いの為に一時帰国する。 2,3ヶ月日本で過ごし、また渡米するが、4年間一度も帰国しなかった中村氏は、12月下旬には日本に着くはずだ。

・大山茂夫人アメリカに渡る
 ホワイトプレーン道場の指導者として活躍する大山茂氏は、アメリカでの永住許可を取って妻子を呼び寄せていたが、諸事情により遅れ、11月3日に羽田より発った。

・アメリカより大挙15人の指導員要請
 アメリカホワイトプレーン支部の経営者サム・バーナード氏は、本部道場から15名の指導員を送って欲しいと依頼して来ている。
 大山館長も要請自体はありがたいが、15名ともなるとその人選に苦労すると悩んでいる。

極真会館海外支部の動き
バンクーバー支部

バンクーバー支部長.jpg

支部長 ロン・P・シットロップ二段
 1942年オランダ生まれ。 18歳でジョン・ブルミン氏の門下に入る。 この間オランダで指導していた黒崎健時氏の指導を受ける。 1966年カナダに渡り、1967年1月にバンクーバー道場を設立。 現在50名の生徒がいる。 今年10月に支部長としての力を付ける為に来日、約1ヶ月間に渡り特別訓練を受け、帰国前に正式に支部契約を結び二段となる。

最近の寄稿から

「現代カラテ 誌上教室」
「特殊訓練」1
試し割りの意義

漫画「空手記行」 第11回
絵: 大倉元則
原作: 大山倍達著「世界ケンカ旅行」

指紋と人生 第2回
文:指紋研究家 花村順

第1回オープントーナメント全日本空手道選手権大会を見て(その2)
文: 詩人 草壁焔太

これら外国人にくらべて、日本の選手ははるかに上手であったのに、なぜかパンチと蹴りとに重量感がない。 これはもちろん体力的なもの、生活から来たものではあろうが、全体を見て空手の選手権のようなものが外国人にたちに奪われるようになるのは全く時間の問題であると思われた。
(中略)

山崎照朝2.jpg

優勝した山崎照朝選手は、最初の試合から、優勝者の雰囲気をもっていた。 外国人の動きのヴァイタリズムとはちがったもの、なにか天性の勘ともいえるものが、山崎選手にはある。 そのスピードや、間合いが、ほかの選手とは別種の神経で操作されていた。 最初の、二、三試合は、客観的な態度ともいえるものが感じられた。 つまり、相手選手は完全に見られてしまい、呑まれてしまい、その連続技の集中に圧倒されつづけていた。 力の相違というものはおそろしいものである。 ところが、A・B・C組の勝ちぬき者のリーグ戦になると、添野、長谷川両選手は、さすがに山崎照朝選手に一方的な試合を許さなかったし、ことに添野選手の反撃した前蹴りは、山崎選手に受けられたものの、さすがに鋭いもので、その勝敗はごくわずかの優勢によって決められた。 三位の長谷川選手はこの三人のなかでもっとも小さく、この二試合に判定負けをしたのは、リーチの差にすぎないかもしれぬと思わせた。
(中略)
優勝戦線には加わらなかったが、原川義一選手のまわし蹴りを主体とする攻撃力が非常にめだった。 このまわし蹴りで、大会唯一のKOシーンがあったが、原川選手のこのまわし蹴りは、大会でもっとも印象的な、秀れた技能であったといえる。 この点から、彼に技能賞のようなものを与えたいと思ったのは私だけではあるまい。 また朴邦治、利川重男両選手も、空手の基本に忠実であり、ことに受けにおいて秀れていた。 しかし、もう少し、攻撃的な間合いを習得すれば、さらによい選手となるであろう。
(中略)
この空手大会ほど、型の演武が拍手を受けた大会はない。 友寄隆一氏の演武も、大山氏の転掌も、子どもたちのヤンスーも、ほかの大会の型の演武に倍する拍手を受けた。
(中略)

1969瓶切り.jpg

最後に、模範試し割りで、大山氏のビン切りが見られた。 が、大山氏と親しいものとして、私はかつての姿を見せられないことが残念であった。 かつての大山氏は、さしたる思い入れも必要なく、日常茶飯事の如く、手刀の往復が二つのビンを切りとばした。 しかも、ビンには水が少し入れてあるだけで、人がおさえてもいなかった。 その大山氏を知る人は、このビン切りを見て、かえってときの移り変りを感じたかもしれない。 すくなくとも、私は無念だった。 が、今にしてもビンきりを公開できる人のいないことを思うと、やはり、さすがだなあと嘆息せざるを得ないのである。 そして、あのビン切りが、おそらく大山氏の最後の試し割りであろうと改めて思うとき、力の実証という途方もない夢を抱いて、世界中にその手の威力を示して来た大山氏の孤独な長い遍歴に、心動かされずにいられない。 手を切りながら、自らの血を流しながら、最後の試し割りを成功させた大山氏に、心からの拍手を送ろうではないか。

第一回オープントーナメント全日本空手選手権大会に寄せて

謹啓
成果ある大会を無事に終へた大山先生の万感その誰よりも能く観察することができるような気がします。
小生も小生なりに、また小生の門下生も新しいルールの大会に参加して、計り知れない教訓を得ました。 武道を離れての人生訓としても、積極的人生の勝利を間のあたり体験した大会ではありました。
電話で申し上げましたように、小生は今日釜山に向って出発、来月12、3日頃帰阪する予定です。 在郷中は韓国の跖拳道に思い感ずるところあればまた先生に紙信連絡致します。
賢友会の先生方の大方の先生に対する感想は、素直に申し上げて力だけの大山空手と言う偏見を拭気、素直な評価を惜しまぬものでした。 保守、消極的な賢友会の気風に新しい活気を吹込んだ意味で、先生の大会に共催として参加した意義は充二分にあったと小生は確信しております。

大山先生 9月27日                              武田昇雄

Monthly Report
ジョージア州支部長:ジェシー・キング
ブラジル・サンパウロ支部長:田中恒義

ブラジル支部長.jpg

武道夜話(その3)
武道名勝負異聞
文:天心流拳法第十一代 姉川勝義

カラテ・エッセイ 特殊訓練 その1
文: 極真会館館長 大山倍達

「武道と空」 第30回
文:作家 森川哲郎

日本剣客列伝(3)
無刀流 山岡鉄舟
文:大杉豪夫

「私の道程」第36話
文:極真会館館長 大山倍達


 という事で如何でしたでしょうか? 今回は全日本大会特集第2弾という感じの編集ですね。 草壁焔太先生のレポートが面白かったので、長く転載しました。 KOが無かった、という事ですが一本はあった様ですよ。 どうもルールを見てるとですね、技ありが無かった様なのです。 現在の技あり相当でも一本という感じで。
 また、今回は引用しませんでしたが「大会を見ての意見」という記事では大山倍達総裁に招待された他の先生方の手紙に、ルールの不徹底から生じた混乱についての意見があり、率直に言って、未熟な大会だったと言えそうです。 近い内にまとめ記事を書きたいと思っていますが、もう少し欲しい資料があるので、今暫くお待ち下さい。 それから、瓶切り。 確かに以前紹介した大山総裁の1963年の瓶切りはその後の映像が残っている瓶切りとは違います。 瓶切りに関しても現在資料まとめ中ですので、記事を書く予定です。
 それから当ブログを隅々まで読まれた方ならお馴染み、翰武会の武田昇翰先生からの手紙がありましたので転載致しました。 賢友会の話もありましたが、糸東流系は皆さん仲が良かったのでしょうか? そう言えば糸東流宗家摩文仁賢榮先生の著、「武道空手への招待」でもこの様な記述がありましたっけ。

 先年亡くなられた極真会の大山倍達先生は、私より五つ年下の方でしたが、若い頃は演武会でご一緒したり、後年も大阪キタの料亭「神田川」で親しくお食事をしたりしました。

 最後に、この秋の昇級審査で2級に佐藤勝昭先生、4級に岸信行先生がいました。
 それでは、また。


参考文献:
現代カラテ 1969年12月号 現代カラテ研究所 1969年
空手を始める人のために 大山倍達著 1971年
武道空手への招待 摩文仁賢榮著 三交社 2001年


 






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