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大山倍達マニアック検定

極真会館主催 第5回全日本大会プログラム (1973年)

JUGEMテーマ:空手
 
 今回は1973年11月4日に開催された、極真会館主催の第5回オープントーナメント 全日本空手道選手権大会のパンフレットを紹介します。 …実は昨日ある程度書いてたんですが、間に合いませんでしたw

第5回全日本1.jpg

 表紙は「ダイナミック空手」"This is Karate"の表紙に似ていますが、新規描き下ろし?の様で、墨の跳ね具合が違います。 また、今大会は東京12チャンネルで放映される等、極真の人気が伺えますね。 1972年頃から入門希望者や門下生が増え始めますが、まだまだ国内10支部程度で、全国から殺到する入門を希望する人間を受け止められる態勢は通信教育位しかありませんでした。 このブームの時期に入門した人間が国内支部を充実化させて行く役目を担う事になります。 しかしこの時期、近所に極真の道場が無かった為、他の流派に入門して大成された方もいらっしゃいますので、人生何が起こるか分かりませんね。



 大会に寄せた挨拶は前年のメンバーとさほど変わりませんが、森川哲郎先生が増えました。 世界大会への準備も着実に進み、来年10月には世界大会の予定となっています(実際には75年)。 今回は真樹日佐夫先生の文をピックアップしてみます。 いや、何か「ぼく」って表現が珍しかったんで…。

知りすぎた仲
 5度目をかぞえる今大会最大の呼び物は〈タイの荒鷲〉チャラカンボーーボクシング・バンタム級の元東洋チャンピオンで、かの有名なファイティング原田、関光徳などからもダウンを奪うという経歴を持つ上、例のタイ式ボクシングでも200戦に近い試合の殆どをK・O勝ちで飾っている驚異の強豪だ。
 ほかにも外国勢が数人参加するそうだが、しかし、ぼくは主催者側、大山倍達八段率いるところの極真会館から今度も優勝者が出ることを確信している。
 これは他流派諸君の実力の伸びようにも、目を瞠るものがあろう。 と、重々承知の上でなお、極真会館の勝利を信じて疑わないのは、私事で恐縮だが、かくいうぼく自身、極真会館黒帯として大山師範の指導を仰ぐ身だからである。
 ーーそこで、ぼくなりに推理してみると、廬山初雄2段、山崎照朝2段、岸信行3段、佐藤勝昭3段、鈴木浩平3段、以上5人のなかから優勝者が出るのはほぼ間違いないことのように思われる。
 これら5選手のすべてを勝たせたいし、誰をも負けさせたくない。 というのは、彼等とは血のにじむような荒稽古を通して、知りすぎた仲だからーー。
 嗚呼、優勝者は1人でなくてならないのか!
(1973年10月24日誌す)

第5回全日本3.jpg

 あ、第4回全日本の時に「技あり」は第6回からと書きましたが、試合規約を見ると、今大会からですね。 審判動作規準の所になかったので油断しました。 後、体重判定時の有効体重差が3kgから10kgになりました。 訂正箇所を引用します。

〔4〕 判定
(a) 1本勝ちのきまらない時は延長戦を行なう。
(b) 延長戦も決まらないときは双方の技術、気魄の優劣、減点数の多少により、主審、審議員、審判長で決定する。 ただし10kg以上の体重差を有効とする。
(c) 「技あり!」は使用する。 これは蹴り、突き、打ちで相手が倒れはしないが、バランスをくずした場合。

〔試し割り〕
(4) 割った枚数により点数を競い合うが、同点の場合は体重の軽い方を優位とする(10kg以上の体重差を有効とする)


 当時の「現代カラテマガジン」によれば今大会では総勢64名中、14名が極真勢という事になっています。 内5名がビッグ5と称されていますね。 内訳はこんな感じですかね。 昨年極真に復帰したばかりで、大山道場時代からの門下生で元本部指導員の廬山初雄、第1回全日本覇者山崎照朝、第3回全日本覇者佐藤勝昭、本部指導員岸信行、昨年はハワード・コリンズに惜敗した本部の強豪、鈴木浩平の5名がビッグ5。 共に内弟子で1級の山田政彦と野沢正男、通称大政小政コンビ。 愛媛芦原門下の二宮城光、中元憲義、松友登喜良。 えーと…これで10名ですね。 後は昨年大躍進を遂げた秋田の佐藤俊和、他流派出身で入門早々佐藤勝昭の顔面を叩いた浜井識安、今大会は欠場している強豪大石代悟の実弟、大石省吾。 そして後に全日本を制覇する東孝。

第5回全日本4.jpg

 …しかし、出場者名簿を見ると他にも極真門下から出場しているっぽいんですよね。 ざっと見た感じ、ゼッケン22番の金子精宏(埼玉)、43番の西田幸雄(埼玉)、51番の久我明彦(千葉)、52番の久保光昭(広島)は極真の様な…? 他にも2名ほどう〜ん?という選手の名がありますが、ちょっと確証が持てませんでした。 ひょっとしたら極真勢(本部所属)という意味かも知れません。 第1回全日本の時もそういう事がありましたし。 まぁ、同姓同名かも。
 他流派からは、3度目の出場となる富樫宣資、タイから参戦のディラ・チャラカンボ辺りに注目が集まっていたかと思います。
 
第5回全日本7.jpg

 本戦は優勝候補の鈴木が1回戦、神奈川の陳野治夫を相手にまさかの敗退。 本部指導員の岸が3回戦で富樫に敗北する等の波乱はありましたが、概ね順当でしょう。 廬山は二宮を4回戦で下し準決勝へ。 佐藤勝は4回戦まで勝ち残った1級の浜井に勝ち、佐藤俊は1回戦で東と当たり4回戦で富樫に勝利。 山崎はタイのチャラカンボを相手に上段廻し蹴りを決め、続く4回戦では愛媛の松友に貫禄勝ち。 結論から言えばビッグ5の内3人が準決勝に駒を進めます。
 
第5回全日本5.jpg

 そう言えばこの大会から決勝リーグが無くなりました。 前大会まではA〜Cブロックの勝者が決勝リーグで激突していたのですが、出場人数の増加に伴い、A〜Dブロックからの選出者が準決勝で争うという現在の仕組みになっています。
 さておき、準決勝。 廬山と佐藤勝の試合は佐藤勝得意の二段蹴りが炸裂しあわや、というシーンもありましたが、気の良さが出てしまい追い込みを掛けられず、廬山の勝ち。 続く山崎と佐藤俊の試合は佐藤俊が放った蹴りで自分の足を痛めてしまい、山崎が勝利。 古豪同士の対決なりました。

 古豪と言っても廬山は初出場、山崎は4度目の出場で3度目の決勝です。 互いに持ち味を生かした試合になりましたが、単発ながらも的確にヒットさせる廬山に対し、山崎得意の蹴りは上手く間を外されてしまいます。 双方間合いの取り方、攻防技術は非常に卓越しており、長らく「極真史上最高の技術戦」と言われる好試合になりました。 しかし本戦で廬山が判定勝ちを収め、今大会は幕を閉じるのでした。

第5回全日本6.jpg

 尚、当時の映像はYou Tubeに挙がっていますので、私の下手な解説よりもそっちを見た方がいいでしょう。 全部で6ファイルですね。 私が持ってる動画も画質はさほど変わりませんから、こちらで十分かと。


Kyokushin karate 極真空手 第5回全日本大会(1973年) 1/6

 それでは、また。

参考文献:
現代カラテマガジン 1973年12月号 現代カラテマガジン社 1973年
第5回オープントーナメント全日本空手道選手権大会プログラム 財団法人極真奨学会・極真会館 1973年

 






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コメント
真樹先生も「ぼく」って言ってたんですね…以外というよりかわいい感じがして良かったです。
貴重な資料をありがとうございます。
  • サンローエン
  • 2012/02/07 1:17 AM
>サンローエンさん

所用で返事の方、遅れました。
そうなんですよね、真樹先生が「ぼく」って書いているのを思うと妙に可愛らしくて思わず取り上げてしまいましたw
  • Leo
  • 2012/02/11 5:51 PM
第6回大会のパンフレットの件では、他の記事で書き込みをさせていただきました。
既にこの5回といっしょに6回のパンフレットも入手されたと書かれていましたので
そのうちに書かれる記事を期待させていただいているところです。

本日 何気なく(このサイトからリンクもある)某格闘技ショップのサイトをみていましたら
第5回と第6回のパンフレットが表紙画像付で掲載されていました。

第5回のはこの表紙と違っています。
この違いについて なにかご存じでしょうか。初期の大会において 事前のプレスリリースの
為なのか、大会名の入った薄い冊子のパンフレットが出ているのは、見た事がありますが
このような物なのでしょうか

第6回パンフレットも私の持っているもの(現代カラテマガジンの通販で購入したもの)と
表紙が違っています。 もし2種類(?)存在しているのであれば、富樫選手の名前掲載云々も
また違った検証が必要になってくるのではないでしょうか
(ちなみに前年の大会であるにも関わらず、第5回大会の写真は何故か使われていないようです。)



私の持っているものは 極真マークの前で親指を立てた拳は同じですが、バックが白色で
大会名は赤帯に白抜き文字です。(某サイトの方はバックが紺で右下が赤、大会名は黄色帯で赤文字)

入手されたのはどちらのバージョンでしょうか

*2種類あるということでは第1回世界大会のパンフレットもトーナメント表が載っている変型の
パンフレットとは別に 飛鳥拳が表紙に載っているB5版のものも現代カラテマガジンの通販で
買っていました。このパンフレットも何の為に作られたのかご存じでしょうか
(私の推論では大会前のマスコミや関係者への配布用と考えていましたが、実際はどうなのでしょう?)



  • 烈山
  • 2012/03/10 10:13 PM
>烈山さん
はい、闘道館にあるのは、まだ呼称を決めかねていますが、参加申込要項やルール説明がセットになった大会前に配布される小冊子です。 先日闘道館に行った折り、実物を拝見していますw
私が入手したのは烈山さんと同じパンフレットですね。 前年度の総評は無く、何故か第4回の写真が収録されています。
これは前所有者が試合の経過を記録したパンフレットですので、当日購入された物であるのは間違いありません。 ただ、予選日しか行けなかった様で、3回戦までの記録しかありませんけど。

世界大会の飛鳥拳版があるのは承知していますが、中は見た事ありませんねぇ。 限定500部だったらしい、とかつて空手古書さんのサイトにありましたっけ。
なので分析は出来てません。 旧版の日本武道館開催バージョンの小冊子と同じ様な中身だとしたら、プレス及び関係者配布用だと思います。
  • Leo
  • 2012/03/10 10:43 PM
5回大会で山崎選手の一回戦の相手は誰でしたか?
  • 青い三角定規
  • 2012/11/15 8:07 PM
>青い三角定規さん

対戦相手は北海道の原口松男選手ですね。
  • Leo
  • 2012/11/16 1:48 AM
プログラム表紙が違うというので思い当たる件が…
私が古本屋で立ち読みした時に見た山崎選手の一回戦の相手が
違った様な。中国拳の有名な人だった記憶 5回大会じゃないかも?
  • マッキー
  • 2015/12/25 1:31 AM
飛躍した余談かもしれませんが
山崎選手の
3回戦相手は映像もあり、漫画でも描かれているタイ式ボクサー、ディラ・チャラカンボですね。
ディラ・チャラカンボが戦意喪失しましたね。
このディラ・チャラカンボ選手の1回戦の相手は大石代吾選手の弟省吾氏に勝つて(判定か1本勝ちか内容はわからないですが)2回戦まで勝ち上がっているのですから、そこそこは実力者ということですかね。
  • 通りすがり
  • 2015/12/29 11:40 AM
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