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大山倍達マニアック検定

極真会館主催 第8回全日本大会プログラム (1976年)

JUGEMテーマ:空手
 

 さて、今回は2ヵ月近く前にスキャンだけして全然手を付けていなかったこの大会、オープントーナメント第8回全日本空手道選手権大会を紹介したいと思います。 …しかし毎回「プログラム」と銘打ってますけど…微妙に羊頭狗肉の様なw

第8回全日本1.jpg




 という事で、今大会は映画「地上最強のカラテ」の大成功から半年余り、1976年10月30日〜31日の2日間に亘って本拠地、東京都体育館にて開催されました。
 時期的には劇画「空手バカ一代」の漫画から記録映画によって現実へと結び付けられ、更に門下生が増えた頃でしょうか。 しかし内部的にはこの前後より軋轢が発生して行きます。
 まぁ、それは置いてと。 歴代王者が皆欠場しましたが、後に言われる様な世界大会後の波乱、は特に無く終わってみれば順当な結果となりました。 まずはパンフレットの方から見てみましょうか。

第8回全日本3.jpg

 挨拶の所には、相談役の柳川次郎氏が文を寄せていますが、内容がちょっと怖いですw

 …戦後の荒廃した大阪の町で館長とともに暴れまわった頃からすでに30年 当時の荒々しい館長の風貌も、今は面影ひとつなく、…

 ナニシタンデスカ…w
 で、真樹日佐夫先生もいつもの様に寄稿していますが、タイトルが「鐘を鳴らすのは誰か」です。 昔の門下生ならご存じですよね、真樹先生が支部長だった渋谷支部(マス大山空手スクール渋谷道場)のキャッチコピーです。 真樹先生のお気に入りかな。
 真樹先生的には大会歴をこう評しております。

 顧みれば、山崎照朝、添野義二、長谷川一幸の三強がしのぎを削った第三回大会あたりまでが、オープントーナメントに於ける極真第一期黄金時代と云えるだろうか。
 とすれば、第二期黄金時代は、佐藤勝昭、廬山初男の両雄が抬頭してきた四、五、六回大会あたりまでかーー。
 その佐藤、廬山の両選手も昨年度の第一回世界大会で一位、二位を占めたことによって、それぞれの頂点をおさめたことになるだろう。
 第一回世界大会後初の大会である本大会は、いうなれば極真第三期黄金時代への幕開けだ。
 山崎、添野、長谷川、佐藤、廬山ときて、そのあと、第三期黄金時代到来の鐘を鳴らすのは誰か?
 大石代悟がいる。 佐藤俊和がいる。 東孝がいる。 二宮城光がいるーー。

 8大会で第三期黄金時代は些か早い様な気がしますがw
 後は、大好評を博した映画「地上最強のカラテ」の記事が色々載ってますね。 当時1日当たりの興行成績新記録を樹立したとかで、(観客動員数7099人/収益882万991円でトップ)得意満面です。 でも転載記事に少々面白いのがありました。

第8回全日本4.jpg

 力道山は死んでしまったが、同じ時代の戦後日本を、朝鮮人である日本人として、吉川英治の「宮本武蔵」をバイブルとあがめ、肉体をきたえることにより生き抜いてきた大山倍達という男の半生は、これはなまやさしいものではないなと思う。

 この方の文章は中々示唆に富んだ物で、梶原一騎先生がこの映画の成功により相当な収益を上げるだろうとか、その梶原先生が極真の道着を自社の経営する会社で作る様にしたとか、そんな事も書かれています。

第8回全日本11.jpg

 他には世界支部や国内支部の紹介がありますが、残念ながら北アメリカ支部には中村忠先生の名前がありません。 一方国内は15支部と増え、分支部や指導員まで名前入りで載る様になります。 有段者も増えましたね。75年から76年までで100人弱が初段となりました。

第8回全日本8.jpg
四国の支部状況(PC向け拡大版)

 では、大会の話をしましょうか。
 今大会では先に書いた様に、歴代王者が欠場した事により、過去に実績を挙げた選手たちに注目が集まりました。

第8回全日本9.jpg

 優勝候補筆頭は、大石代悟、佐藤俊和、二宮城光の古豪、そして72年入門で着実に実績を積み、先の世界大会でも好成績を挙げた東孝の4名。 残念ながら大石は負傷により欠場。 優勝可能な実力がありながら、常に怪我に泣かされて来た大石は、ここでもチャンスを掴む事は出来なかった。
 初日、優勝候補の3選手は着実に勝ち上がる。 ベスト16〜ベスト8まで勝ち上がった選手は以下の通り。

第8回全日本10.jpg

ベスト16
Aブロック:水越真之、中山明、廣重毅、沢柳俊夫
Bブロック:野口敏郎、今野亨、佐藤俊和、石川光行
Cブロック:ガムパン・スリブス、東孝、エディ・フレージャー、松田徹
Dブロック:小林孝男、三瓶啓二、中村辰夫、二宮城光

第8回全日本12.jpg

ベスト8
Aブロック中山明、沢柳俊夫
Bブロック:野口敏郎、佐藤俊和
Cブロック東孝、エディ・フレージャー
Dブロック:三瓶啓二、二宮城光

第8回全日本13.jpg

 準々決勝、Aブロックの中山と沢柳とのダークホース対決は、接戦だったが終了間際に沢柳の左上段回しがヒットし一本となるも、この試合により足を骨折。 準決勝は欠場となった。
 Bブロック、埼玉の俊英、野口と古豪佐藤の一戦。 野口は若干18歳ながらも身長180cm体重74kgの当時としては重量級選手だが、経験とパワーで勝る佐藤が判定勝ちとなる。
 Cブロックはボクシングで州のチャンピオンにまでなったというフレージャーと、第6回全日本、第1回世界大会で活躍した東。 人間機関車とまで称される様になる東の前進しながらの下段攻撃はフレージャーを圧倒。 技あり2本で合わせ一本勝ち。 今大会の東は1,2回戦こそ判定勝ちだが、3回戦以降は全て技あり以上を取るという馬力を見せ付けた。

第8回全日本14.jpg

 最後のDブロックは若いながらもベテランの域に達している愛媛の二宮と第6回で佐藤勝昭相手に善戦し、負傷しても続行を申し出る闘志を見せた三瓶の対決。 二宮の圧勝という予想を裏切り、三瓶は食い下がり、延長へ。 二宮の辛勝となった。
 準決勝は沢柳の負傷欠場により佐藤が勝ち上がり、東と二宮の対決となった。 前年の世界大会でも対戦した両名、前回は二宮が辛勝したが、雪辱に燃える東。 果たして試合の行方はー。 試合は大激戦となり、どちらが勝ってもおかしく無い展開となったが、東の掴みが響いて延長戦で二宮の判定勝ち。

第8回全日本15.jpg

 決勝は準決勝を不戦勝で勝ち上がった佐藤と、2試合連続延長戦を繰り広げた二宮の史上初、支部出身者同士の対戦。 スタミナを消耗した二宮は短期決戦に挑みたいところだが、佐藤はこれを冷静に捌き、5-0で佐藤の判定勝ち。 本部以外からの優勝者はこれが初となった。

第8回全日本16.jpg

優勝:佐藤俊和
2位:二宮城光
3位:東孝
4位:沢柳俊夫
5位:三瓶啓二
6位:エディ・フレージャー
7位:野口敏郎
8位:中山明

 
 という事で、第8回全日本大会でした。
 大会参加人数が増えたので、ざくっと切ってみたんですけど、どうでしょう? やっぱりもう少しボリュームがあった方がいいですかね。 次はもうちょい増やそうかな。 注目の対戦とか。
 で、すっごい今更ながら気付いたんですけど、後の大会小史、間違ってますね。 入賞者チェックでとりあえず第25回のパンフを手に取って再確認しようと思ったのですが、ふと大会小史に目が止まり、読んでみたら大石代悟先生が出場して3回戦まで一本勝ちした、とかあるんですよね。 何か別の大会と間違えてますw 多分第6回大会の話ですね。 この時に大石先生が4連続一本勝ちしてます。
 あ、そうそう。 今大会は映画「地上最強のカラテ Part II」に収録されています。
 それでは、また。


参考文献:
現代カラテマガジン 1976年11月号 現代カラテマガジン社 1976年
現代カラテマガジン 1976年12月号 現代カラテマガジン社 1976年
第8回オープントーナメント全日本空手道選手権大会プログラム 財団法人極真奨学会・極真会館 1976年



 






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コメント
少しLeoさんが触れられていますが
小野耕世さんのコメントが1ページ丸ごと入っていた記憶があります。

梶原先生に対して批判的な部分もあるともとれるので
よく載せたなあと当時は思いましたが
すでに大山館長と梶原先生との間が微妙になっていたのでしょうか?。
でも「面白い」と思いました。

試合で注目したのは野口選手です。なにせ自分と同い年ですから。

佐藤俊和選手の胸板にバンバン左のストレートを入れていましたが俊和選手がキツそうな顔をしたのが印象的でした。
  • もん爺
  • 2012/06/10 9:52 PM
それにしても懐かしい! 入門翌年の大会です。
出場メンバーも指導してもらったり一緒に汗を流した人が多く、三瓶啓二先輩と水越真之先輩は前年秋は茶帯から黒帯になった頃で、沢柳俊夫さんと中村辰夫さんはグリーン帯(ともに前年秋)、東先輩にもよく教わりました。
>もん爺さん
私もあの文章、最初の印象が、良くこれを載せたなぁ、ですw

大会レビューしてみて、改めて思いましたが、野口先生も、18歳にして俊和先生を効かせるとは凄い逸材ですねぇ。

>名誉五段さん
いや、以前から掲載準備だけはしていたんですが、中々記事として纏めておらず、名誉五段さんの入門年度を聞いて、今回の記事をやろうと思ったのですw

中村辰夫先生は翌年大活躍でしたっけね。 第9回もその内やりますので、今暫くお待ち下さい。
  • Leo
  • 2012/06/11 9:14 PM
はじめまして。僕は極真が大好きで、あなたのブログはとても面白いし勉強になります。
極真アンチの人らって寸止め信者が多いですよね?
http://kohada.2ch.net/test/read.cgi/k1/1330312638/
の122からみてほしいんですが。 ID:B+Sjqgiv0が僕です。
普段こんなの相手しないんですが、こういうのをみてほんとに「極真は弱いんだ。」と勘違いする人がいるんじゃないかと思い、僕は極真が他(寸止め)より優れてることを書きレスしています。
そういうアンチは相手にするなといえばそうなんですけどね。僕のやってることおかしいですかね?
  • アンディ
  • 2012/06/14 3:32 AM
>アンディさん
どうもです。
自分の流派に信念を持っていればそれを否定する様な書き込みに反発されるのは、別におかしくはありませんよ。
ただ、どっちが優れているかを比べるなら、やってみるしか方法は無いでしょう。
大山総裁も以下の通り、別に寸止めを否定している訳じゃないですし。

それに、寸止めカラテでうまい人は、直接打撃制でもうまくなる。 寸止めがいけないということは一つもない。 私も、むかし松濤館で寸止めのカラテをやった。 だから寸止めがどういうものかよく知っている。
カラテは肉体的な強さと精神的な強さを追求するのが目的だから、直接打撃制であろうと、寸止めであろうと、精魂をこめて一生懸命やることが大切だ。 それが「士魂空拳」である。 一生懸命やってください。


全空連も確か来年から新ルールになって、防具を着けての中段への強打が可能になるらしいので、極真的なトレーニングを導入する選手が出て来るかも知れませんね。

  • Leo
  • 2012/06/14 11:21 PM
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