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大山倍達マニアック検定

ある日の極真会 8 (近代カラテ 1967年12月号)

JUGEMテーマ:空手
 本編を始める前に一つ。
 先月、11月19日の夜にジャック・サンダレスク氏(82歳)が多臓器不全で亡くなられたそうです。 「空手バカ一代の元ネタ」で取り扱った5日後のことですので、少し奇縁に思います。
 最近読んでいなくて気が付かなかったのですが、海外の極真系掲示板でも大山倍達総裁の親友の訃報として流れておりました。
 
サンダレスク.jpg
往年のジャック・サンダレスク

 謹んで哀悼の意を表します。

近代カラテ1967_12.jpg
 
 さて、本編ですが、ずーっと目次に載っていて気になるものがありました。 毎回何かしらの名言が載っていたんですよね。という事で今回から紹介します。

 人智の発達上 他のいかなる時期においても今日の時代ほど 人間が自身にとって疑問になったことは かつてなかった
マックス・シェラー

「空手ニュース」 海外から
・ニュージーランドのジョン・ジャービス氏一行帰国
 11月下旬、3月から日本で修業をしていたジャン・ジャービス氏が帰国した。
 約10ヶ月間、大山倍達館長の元で稽古を重ねて来たジャービス氏は帰国前に百人組手に挑戦した。
 有段者が相手だったという事もあって、達成後2,3日は全身痣だらけだった。
 「かなり、きつく当てられていたので、今に倒れるかと思っていたが、とうとう最後迄やりとうした強いねおどろいた」
とは、大山館長の談。

・オランダから留学生
 オランダ極真会のジャン・ブルミン支部長の弟子であるヤン・カレンバッチ氏ともう1名が11月初旬に来館。 暫くの間、日本で空手を学びたいと云う事だ。

・ロンドン・タイムスから
 イギリス極真会から便りが来た。 ロンドン・タイムスに、中近東のヨルダンで教えている時のスティーブ・アニール支部長の弟子が大きく扱われている。
 既に本誌でお伝えした通り、アニール支部長の弟子とはヨルダンの王族である。 詳細は来月号に掲げる。

「空手ニュース」 国内から
・四国の松山警察極真空手採用
 四国極真会館は、今年始めの大山館長の四国行きをきっかけに発足した。
 本部からは芦原英幸指導員が赴き、現在も指導の任に当たっている。
 芦原指導員と在地の協力者によって発展を続けており、既に何回かの演武会も行われた。

芦原英幸瓦15枚割り.jpg
芦原指導員の瓦15枚割り

 最近では、松山警察が極真会館に入会する事になり、四国の極真会が大きな発展を遂げている。 大山館長がアメリカにおいてFBIに逮捕術を指導したのと同様である。
 11月26日には、松山警察署長も見物する演武会を開くとの事。
 その際には、本部よりも応援に行く事になっている。 女子部と指導員による編成だそうだ。

・極真会館 秋の旅行
 極真会館では、大山館長を始め、指導員、職員、外国から来た留学生を交えて10月22日、23日、綱代温泉に出掛けた。

極真慰安旅行1967.jpg

 夜には、宴を開き、館長の昔の愛唱曲を聴き、和やかな一時を過ごした。

・極真会館1968年カレンダー
 多くの希望者に、未配布があった前回のカレンダーは問い合わせが殺到していた。 思わぬ反響に館長も驚いたが、今回は前回の轍を踏まぬ様に、部数を増やした。
 写真は講談社写真部、日貿出版等から厳選し、迫力あるものになっている。

・昇段者に論文提出の義務
 初段以上に昇段する者は、空手に関する自分自身の論文を作成して、大山館長に提出する仕組みが出来た。
 段位以上は少なくとも、空手観及び、技術上のそれにしても、一応理論を造らねばならない。

アメリカの空手熱の実態
文:日刊スポーツ新聞記者 鈴木庄一
 海外における空手ブームをレポートした。
 現在ニューヨーク空手界で最も大きな道場は、ヘンリー・チョウ氏のコリアン・カラテ・インスティーチュートと極真会館のスクール・オブ・サイエンティフィック・ジュードー・カラテの両道場である。

中村忠ブルックリン道場1967.jpg
中村指導員の道場

 韓国系米人のチョウ氏はニューヨーク空手界の実力者で、今春4月にマジソン・スクエア・ガーデンで大会を開催しており、同所で大会を開いたのは大山館長とチョウ氏の2名だけである。

「モリイの目」
文:極真会館委員:森井嘉孝

「この人に聞く」 第20回
栄光産業K・K社長 加藤憲司氏
 加藤氏は、大山倍達館長が東京目白に道場を設けた1952年頃に、一番始めに入門した人物である。

「カラテ界 現代の主役」
全日本空手道連盟理事長 全日本学生空手道連盟顧問 小幡功氏

小幡功1967.jpg
小幡功氏と慶応大空手部


文:歌人 草壁焔太

「古武道の研究(お留武術について)その2 大東流合気柔術の謎」
文:松田鉦

「近代カラテ 誌上教室」 第5回
特殊攻撃

「空手と禅」 第4回
文: 極真会館館長 大山倍達

「武道と空」 第11回
文:作家 森川哲郎

「美容教室」第2回
女性美について

「私の道程」第18話
文:極真会館館長 大山倍達


 今回はここで終了です。
 こう、時系列に「近代カラテ」を紹介していると、理解していたはずの物事の理解がより増すという気がしますね。
 松山警察への指導の件ですが、芦原先生の自伝を読むと、その前に警察の道場を借りて指導していた時期がある事が分かります。 一度そこから追い出された後、松山の警察学校で指導をする事になるのですが、この記事ではどちらの話なのかちょっと分かりません。 八幡浜では無く、松山警察と書いてあるので、後者だとは思うのですが。
 そう言えば、今号には当時の極真会館勢力図が載っていましたので、紹介しておきます。

極真勢力地図1967.jpg

それでは、また。


参考文献:
近代カラテ 1967年12月号
流浪空手 芦原英幸著 スポーツライフ社 1981年

参考リンク:
訃報 ジャック・サンダレスク師範 (2010/12/19)
Jacques Sandulescu: February 21, 1928 – November 19, 2010 (2010/12/19)

 






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コメント
この号は、合気道、大東流研究者には、非常に貴重なものです。

松田さんが、ある意味八光流の方が大東流より鋭いと論じたり、大東流と浅山一伝流、為我流の相似性を論じるなど、彼の当時の研究者としてのレベルがうかがえる内容だからです。

どう伺われるかは、ご想像ということで…┐('〜`;)┌テヘ
  • のぶさん
  • 2010/12/20 11:03 PM
>のぶさん
私はそんなに大東流には詳しく無いのですが、諸説を見て行くと面白いですね。
御式内なんて本当にあったのか、それとも従来の剣術と柔術から誕生したものなのか、興味は尽きません。
  • Leo
  • 2010/12/23 10:51 AM
ジャック・サンダレスク氏は亡くなられたのですか。合掌。職員旅行は総裁・盧山師範・小倉師範が写ってますね。
  • 新参者
  • 2010/12/23 4:00 PM
>新参者さん
職員旅行の集合写真ですが、ついでに言うともう一人、「100万人の空手」でモデルを務めた女性職員も写ってます。
  • Leo
  • 2010/12/23 4:21 PM
現在の有力説では、「御式内」(おしきうち)とは、無筆であった武田惣角先生が、「御敷居内」(おしきいうち)すなわち、殿様とお目通りが叶う高い身分の藩士だけが大東流を学ぶことができたという宣伝文句が、誤伝されたものと言われています。参考まで…。
  • のぶさん
  • 2010/12/24 11:08 PM
>のぶさん
あぁ、それは凄く納得出来ます。
何で「御式内」なんて妙な名前なのか疑問でしたからw
いくらお留め流とは云え、風聞ですら残っていないのはおかしいですしね。
  • Leo
  • 2010/12/26 12:14 PM
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