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大山倍達マニアック検定

【レビュー?】 ジョー小泉著「ボクシングは科学だ」(1986年)

JUGEMテーマ:格闘技全般
 

 さて、先月はリフレッシュしてたので、今月は通常ペースで更新したいですねぇ。 とりあえず来週の土曜は更新出来ませんけどw その代わりこの記事を上げながら次回予定の記事を2本準備中です。

ボクシングは科学だ.jpg

 先日、知人のプロボクサー(元キックボクサー)が2勝目を挙げたので、何となく記念してジョー小泉氏の「ボクシングは科学だ」を紹介します。




 ジョー小泉氏はご存じの方も沢山いらっしゃるかと思いますが、アメリカボクシング界の権威である"Ring"誌のナット・フライシャー翁に若干17歳で見初められ、郡司信夫氏を除けば日本ボクシング界を代表する評論家です。 小泉氏の活躍はボクシング界に少なからず影響を与え、2008年にはアメリカにある2つのボクシング殿堂で同時に殿堂入りするという快挙を成し遂げています。 後、世界有数のボクシング映像蒐集家としても知られていますね。

ボクシングは科学だ5.jpg

 本書はベースボール・マガジン社の「ボクシング・マガジン」連載記事「ボクシング・アラカルト」を書籍化したものですが、私が最初に氏の名前を認識したのは「フルコンタクトKARATE」の連載かな。 それ以前にも知らなかっただけで、世界戦の解説なんかでも見てたんじゃないかなぁ。 今みたいに団体が増えて採点基準が多様化する前は、私もよく採点表を付けながらボクシングを見てたんですけどね。
 んでは、目次。 というか目次長いですw

1話/アゴを「かするパンチ」がこわいのはなぜだろう
2話/シフト・ウエートの話
3話/"幻の右"コークスクリュー・ブローだった
4話/パターソンの"ボクシング・テキスト"に見る長身ボクサー攻略法
5話/マウスピース一つにもボクシングの歴史がある
6話/「体重無差別」からジュニア・クラス増設までの系譜
7話/サウスポー・スタイルの研究――なぜ昔は嫌われたのだろう…
8話/"マキ割り"トレーニング"に注目しよう
9話/リズミカルなボクシングなら疲れない
10話/ワン・ツーの「ワン」には目つぶし効果がある
11話/タフネス、あるいは"アゴの弱さ"を克服する法
12話/「日本人ボクサーはボディが弱い」という俗説について
13話/ミス・ブローを少なくする方法
14話/スランプに悩むA君にその脱出法を教えよう
15話/日本人ボクサーが打てないパンチについて
16話/「右アッパー」という名の凶器について
17話/ダウンさせたらニュートラル―・コーナーに行け
18話/相手のボクシングを殺すテクニックに注目しよう
19話/1回でKOされないためのウオーミング・アップの重要性
20話/野球のフィールディングを見て思った防御動作のスピード

ボクシングは科学だ2.jpg

21話/中島成雄の殊勲はチームワークの勝利
22話/うまくウエート・コントロールしよう
23話/中島の成功にみるボクサーの減量再考
24話/ジャブはリーチの長い選手の専売特許ではない
25話/相手の体の「生き死に」を見切るタイミングについて
26話/ビデオ・テープを盲信する危険性について
27話/「探り針」という名の戦法を再考しよう
28話/ヒット・アンド・アウェイ戦法の表と裏
29話/ダブル・パンチの効果を見直そう
30話/クロス・カウンターでない右クロスもある
31話/右クロス・カウンターに対する防御
32話/中島成雄の敗因分析
33話/スナップの重要性を考え直そう
34話/左ストレートでも相手を倒せる
35話/ボクサーの出血を早く止めてやろう
36話/ミット打ちの長所と短所について
37話/ボクシングにおける"相性"について
38話/"クリンチ・ワーク"を研究しよう
39話/韓国の元振ジムで感じたこと
40話/"ブランク"がボクサーの体に及ぼす影響

ボクシングは科学だ3.jpg

41話/集中攻撃(詰め)の効果について
42話/きみは具志堅用高になれるか
43話/レナードVSハーンズ戦の技術分析
44話/高いガードはブロッキングじゃない
45話/ディフェンスにおける"主"と"従"
46話/日本人ボクサーの歴史的・構造分析
47話/インサイドから打つことの重要性
48話/忘れ得ぬファイトとその教訓
49話/"手打ち"パンチの効用について
50話/WBAによるパナマ医療報告
51話/エディのアドバイスを聞いてみよう
52話/"名伯楽"中村会長に聞く
53話/"セコンド"という名の補佐役について
54話/闘志なくして技術は生きない
55話/ルピタ・ジム、メーン・ストリート・ジムで考えたこと
56話/2つの世界タイトル戦を振り返って
57話/ボクシングの"道具"を点検してみよう
58話/千里馬がデトロイトで学んだこと
59話/3つの新型ミットを試してみた
60話/バンコク・釜山観戦旅行日記

ボクシングは科学だ4.jpg

61話/ニューヨーク・デトロイト日記
62話/これがクロンクのボクシングだ
63話/ボクシングのルールを見直してみよう
64話/オリンピック大会がボクシングに与えた問題提起
65話/ボクシングにおける"リラックス"の効果を考え直そう
66話/WBCのボクシング・テキストを紹介しよう
67話/ペイジ対コーツィー戦を考え直してみよう
68話/プロ・ボクシングの将来像――ある擁護論


 ボクシングは本書タイトルにある通り、科学的な研究が多く成されている格闘技です。 科学と言うのは平たく言えばある対象を実験、検証し結果を体系付けて一般法則を見つけ出す、または応用するという事になるんですかね。
 例えば強いパンチ力の育成、防御技術、減量や止血も全て一定の理論に基づいてます。 勿論、精神が肉体を凌駕するという事もありますが、それとて人事を尽くした後の話でしょう。

ボクシングは科学だ6.jpg

 本書でも技術論に傾倒する事への注意が喚起されています。 例えばこんな感じ。

 技術とは"目的を達成するための手段"である。 手段を使うためには相手をにらみ、勇気を持ってステップ・インしなくてはならない。 闘志なき技術は、張り子の虎だ。 相手に難なく破られるだろう。
 もし、読者の中のプロ、アマ・ボクサーが本書の中から小手先の技術だけを参考として読んでいるとすれば、それは読み違いだ。 その誤解を招いたとしたら、それは本書の罪であり、誤読をしたボクサーは敗北という罰を受けるだろう。
 ボクシングでは、ひるんだ方が負ける。 勝つためにはまず闘志において相手に勝ることだ。


 古流の武道家や空手家でも技術偏重主義者は結構いますが、そう言った方々には耳の痛い所じゃないですかね。
 確かこの本を読んだのは私が高校生の時ですが、リングの上だけが闘いじゃないんだなぁと思った記憶があります。 そしてボクサー同士の対決だけが全てじゃないと。
 感心したのはセコンドの話ですね。 出血したボクサーを1分間のインターバルの間に止血する方法があれほど細かいとは思ってなかったんですよw 圧迫止血から始まってアドレナリンで血管を収縮させ、トロンビン(血液凝固剤)やアビテン(吸収性止血剤)血を止めるとか、エンスウェル(腫れ止め金具/氷嚢よりも効果が高いらしい)という特殊な道具とか、とかく感心したものです。

ボクシングは科学だ7.jpg

 本書は他にも興味深い話が多く載ってます。 86年の本ですが、今の技術もこの延長線上にあるので目を惹く話もあるかと思います。
 歴史的な話も多く載ってますので、読み物としても面白いんじゃ無いかな。 本質論やトレーナー、セコンドの話も載ってますし、むしろボクサーじゃない人にこそ面白いかも知れません。 興味のある方は是非ご一読。


 という事で、ジョー小泉著「ボクシングは科学だ」でした。
 ちなみに私は中学生の頃、親の仕事の関係で海外に行く事になったのですが、転校先の日本人学校には何故かボクシングクラブがあり、そこに籍を置きましたが、あれですね、ダッキングして突っ込んでくる相手にはついつい膝を入れてしまいそうになりますねw 今から考えれば馬鹿らしいんですが、ベルトラインより下に入られると下突きを打とうという考えに至らず、バックステップを繰り返したり膝を上げてしまったものです。
 先生からは「左のジャブは速いが、右はパンチがあるけどダメだ」と言われましたね。 何かな―と思ったら、テレフォンパンチだったんですね。 確か神奈川のインターハイで上位に行ったとかって先生でしたけど。
 後、マウスピースが共有でしてね、洗面器に水入れてそこに突っ込んでるのを使うんですが、それが嫌でマウスピースを外してスパーをしたんです。 そしたら大して打たれて無いのに、練習終わってコーラ飲んだらヒリヒリするなぁと。 で、吐き出してみたらチェリーコーク状態w こんな簡単に口の中は切れるんだなって実感した瞬間でした。
 まぁ、私のボクシング経験なんかどうでも良いんですが、やっぱり昨今のボクシング団体の乱立振りとか、王者の細分化はどんどん権威を奪っている気がします。 これは極真も人の事は言えませんけどね…。
 それにしても後楽園ホールはやっぱりイイですね。
 それでは、また。


参考文献:
ボクシングは科学だ ジョー小泉著 ベースボール・マガジン社 1986年





 






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