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大山倍達マニアック検定

大山倍達のアメリカ遠征 4(1952/05/10-06/27)

JUGEMテーマ:空手
  今回は大山倍達(以下渡米中はマス東郷と記す)が紙上で対戦相手を募った、という話です。 今はハイペースで更新していますが資料を大量に使って書く為、平日に入るとペースが落ちる予定です(ネタによっては2,3日掛かるでしょう)。

各記事はこちら
大山倍達のアメリカ遠征 1 (1952/04/15)
大山倍達のアメリカ遠征 2 (1952/05/06)
大山倍達のアメリカ遠征 3(番外編)
大山倍達のアメリカ遠征 4(1952/05/10-06/27)
大山倍達のアメリカ遠征 5 (1952/6/28〜9/16)
大山倍達のアメリカ遠征 6 (”ディック・リール”の謎)
大山倍達のアメリカ遠征 7 (ジョージ・ベッカーとの対戦)

大山倍達のアメリカ遠征 8 (大山倍達が出会ったレスラー達)
大山倍達のアメリカ遠征 9 (マス東郷の演武)
大山倍達のアメリカ遠征 10 (グレート東郷と遠征の背景)
 それでは本題に入る前にこの頃の東郷ブラザーズの動きを追ってみましょう。


 まずは前回記した1952年5月7日以降の東郷ブラザーズの巡業スケジュールを、確認出来る資料のみで構成するが、その前に5月前半に回ったアイオワ州のエリア地図をここに紹介する。


アイオワ州における東郷ブラザーズの日程(クリックで拡大)

5/10 一旦ツアーを終え、シカゴに戻る
 これは日付不明だが地方紙「房総日報」に大山が寄せた記事による。子細は「わが師 大山倍達」に書き起こしがあるものの、途中破れており正確な内容は分からない。 が、この時点までに2回試合をしたと書かれているのが推測出来る。 その内1回がジェリー・ミーカーとの対戦だろう(この時期の「房総日報」はどこにも残っておらず、閲覧する事が出来ない)。
5/13 シカゴでテレビ出演( 「格闘技通信」2002年1/8号、大山の手紙より)
5/14 ウィスコンシン州ラシン市で、グレート東郷 対 アート・ブル戦("Racine Journal Times"52/05/15)
5/16 イリノイ州シカゴ市で、 グレート東郷 対 バーン・ガニア戦("Chicago Tribune"52/05/17)
5/17〜20 この頃までにフロリダ州に到着。
5/21 フロリダ州セント・ピーターズバーグにて、グレート東郷 対 レッド・バゴーネ戦("St. Petersburg Times"52/05/22)
5/24 フロリダ州デイトナ・ビーチにて、 グレート東郷 対 ジョー・ルディウム戦("Daytona Beach Morning Journal"52/05/23)
5/28 フロリダ州セント・ピーターズバーグにて、グレート東郷 対 マイク・クランシー戦 マス東郷の演武("St. Petersburg Times"52/05/29)

05-29-52-フロリダ.jpg
5/29の記事

5/29 妻、智弥子(置八子)にフロリダ州から手紙を投函する(「月刊大山倍達 第弐号」、大山の手紙より)。 文中、

 昨夜もセンピーといふ所で空手公開をなし大歓迎を受けた。

とあるところから、手紙の正確性が伺える。
6/2 ノース・カロライナ州シャーロット市より、智弥子に手紙を投函する(「月刊大山倍達 第弐号」、大山の手紙より)
6/6 ノース・カロライナ州シャーロット市の地方紙に登場。 写真には有名なプロモーター、ジム・クロケットと共に演武する様子が伺える(複数の媒体で紹介されている記事だが、「大山倍達の真実」が最も読みやすい為、そちらを参考にした。 尚、シャーロット市には10紙ほどの地方紙があるのでいくつか問い合わせているものの、まだ返事は無い)

シャーロットの新聞.jpg
ノースカロライナの記事


6/9 ノース・カロライナ州にて、テレビ出演(「格闘技通信」2001年12/8号、大山の手紙より)
6/12 サウス・カロライナ州スパータンバーグ市にて、 グレート東郷 対 レス・ライアン戦、 コウ東郷 対 ジャック・ムーア戦
 この試合ではコウ東郷が33分15秒、ニードロップからのボディプレスでムーアに敗北している("Spartanburg Herald Journals"52/06/13) ちなみにこのムーアは「巨人 大山倍達の肖像 -ゴッドハンドの軌跡」p72に載っているので、お持ちの方は確認してみるといい。

0613-52-SC.jpg
6/13の記事

6/20 サウス・カロライナ州スパータンバーグ市にて、 グレート東郷、ルー・ニューマン 対 ドーラン・オハラ、レス・ライアン戦("Spartanburg Herald Journals"52/06/21)
 ここで大山倍達と”ディック・リール”の写真の主である ルー・ニューマンとの接点があった。

newman_lou2.jpg
ディック・リールこと、ルー・ニューマン

6/27 グレート東郷、イワン・コワルスキー、マイティ・アトラス 対 キラー・コワルスキー、 ビル・ロビンソン、 ウォルター・パーマー戦(「大山倍達正伝 」)

 さて、ここにユタ州オグデン市で発行されている、"Ogden Standard Examiner"という新聞がある。この6月27日の記事には7月2日に行われる、グレート東郷 対 マイク・ナザリアン戦の事が書かれており、グレート東郷が空手の達人であるかの様な文章になっている。 マス東郷の宣材と勘違いしたのか、それともグレート東郷の宣材にそう書かれているのか、詳細は不明だが、別の日のマス東郷を紹介する記事と同じ文章があるところから、マス東郷の宣材と合わせて書いたのでは無いかと思われる(※大山が帰国した後、グレート東郷は空手を売りにしていたが、それについてはまた改めて記す)。
 
 6月29日、ユタ州ソルトレイク市の地方紙、"Deseret News"に、グレート東郷の写真入りの記事が出た。 7月3日に試合を行うという記事だ。

0629_1952_Utah2.jpg

少々長いが、マス東郷について書かれた部分を書き出す。

0629_1952_Utah2拡大.jpg
6/29の記事の拡大

 ..."the Great" is known to most mat fans, but Mas Togo may provide a few tricks.  He's an expert in karatae, which translated means "empty hands" and concerns the art of bone crushing.
 Mas Togo is being billed as a special attraction.   He'll demonstrate his power by smashing breaking bricks and stones in his hands.
 And, oh yes, he's open to wrestling challenge at all times.  Any takers?

 「そして、彼はいつでも挑戦を受け付けている。 どなたか試してみたい方は?」
 無論ただの煽り文句であろうが、実際に紙面で対戦者を募集していたという事実がここにあったのだ。
 KarateがKarataeとなっているが、この時期ほぼ全ての媒体でKarataeとなっている事から、マス東郷の宣材に書かれたプロフィールにKarataeと間違って表記されていたものと思われる。
 マス東郷がこの大会で何を行ったか? 残念ながら試合の翌日となる7月4日から6日まで調べてみても、何も発見出来なかった。
 

 今回はここまでです。 巡業スケジュールを書くだけでも6時間くらい掛かってるので、正直疲れました。
大山倍達の遠征中の記録が見つからない理由は、見付けるのが大変だという事を理解して頂ければ幸いです。 実際、たったこれだけの文章なのに、全米各地から7紙を使って書いていたりする訳で…。

 次回は、「不敗の空手王・マス東郷」と大山倍達が帰国するまでを追ってみます。


参考文献:
Racine Journal Times, 1952
Chicago Tribune, 1952
St. Petersburg Times, 1952
Daytona Beach Morning Journal, 1952
Spartanburg Herald Journals, 1952
Ogden Standard Examiner, 1952
Deseret News, 1952
月刊パワー空手 「武道カラテに捧げる生涯-大山倍達の足跡」 1986年2月号
わが師 大山倍達 高木薫著 徳間書店 1990年
大山倍達の真実 基佐江里著 気天舎 1997年
格闘技通信 「地上最強のラブレター」 2001年12/8号, 2002年1/8号
月刊大山倍達 「大山倍達からの手紙」 第弐号 2004年
大山倍達正伝 小島一志、塚本佳子著 新潮社 2006年

参考リンク:
アメリカの地図・白地図 (09/26/2010) 






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コメント
ご無沙汰しています。
凄いブログです!これからも楽しみにしています。
  • Little Tiger
  • 2010/09/29 7:14 PM
おぉ…そのお名前はひょっとして…ご無沙汰しております。
実はブログを立ち上げる際にメールを差し上げたのですが、アドレスが変わってしまわれたのか、届きませんでした。
今後とも宜しくお願い致します。
  • Leo
  • 2010/09/29 8:38 PM
はい・・・そうです。
先ほどメールさせて頂きました。

Leoさん、大山館長の初渡米時の試合記事を発掘するという偉業を、成し遂げましたね。

今後とも宜しくお願い致します。
  • Little Tiger
  • 2010/09/29 9:16 PM
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