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大山倍達マニアック検定

【レビュー】「達人空手家30人に見る空手「技」の歴史」

 JUGEMテーマ:空手

 2度目の実写化となる「あしたのジョー」が公開されますが、皆様は見に行きますでしょうか?
 私は悩んでますw
 
 という事でレビューですね。 しかも最近出た本です。 珍しいな、私。
 今回は極真系の大会会場でも良く見掛ける、フル・コムの野沢靖尚さんが書いた「達人空手家30人に見る空手「技」の歴史」という本で、1969年から2011年の間に極真の大会で活躍した選手30名の技術を紹介しています。

空手技の歴史1.jpg

 とはいえ、紹介されている殆どの空手家は分裂前に活躍した方ばかりで、分裂後に大成した方は1人だけです。 その1人は現役の選手についても述べて欲しいという要望から取り上げたそうなので、ちょっと唐突な感じもありますね。
 それでは目次から始めますか。 …と、その前に序文から筆者がこの本で語りたかった事を引用してみます。

 そこで、空手の歴史を編纂する意味を込め、直接打撃制空手の元祖にして、最も長い歴史を持つ極真会館の大会を通して振り返り、空手の技法がどのようにして生まれ、変還していったかを通観しようと試みたのが、本書である。
 対象とする時代は、一九六九年の第1回オープントーナメント全日本空手道選手権大会から、一九八七年の第4回オープントーナメント全世界空手道選手権大会までに区切り、その間に活躍した選手を取り上げ、試合で見られた突出した技を抽出した。 ただし、緑健児、増田章、黒澤浩樹は、第5回世界大会でその技法を完成させたので、第5回世界大会までについて述べている。

第一章 素手の顔面攻撃あり金的蹴りありの世界で生まれる上段廻し蹴り
 山崎照朝
第二章 極真空手とキックボクシングの融合
 添野義二
第三章 主流の盲点を突いた戦略
 長谷川一幸
第四章 蹴りのリード攻撃
 佐藤勝昭
第五章 左上段廻し蹴りに隠された身体操作とは?
 大石代吾
第六章 脛を使った直線的な下段蹴り
 三浦美幸
第七章 日本の空手を体現し世界へ伝道する
 ハワード・コリンズ
第八章 極真空手完成への過渡期に生まれた前蹴り
 佐藤俊和
第九章 戦略としての試合
 廬山初雄
第十章 華麗なる空手を支えた突きと下段回し蹴り
 二宮城光
第十一章 単独鍛錬で切り拓いた破壊力
 富樫宜資
第十二章 スピードが可能にする一点集中攻撃
 東孝
第十三章 縦の円から横の円へ
 三瓶啓二
第十四章 全身の稼働を使った伸び・速度・威力
 東谷巧
第十五章 三段階を経て完成された崩しからの膝蹴り
 中村誠
第十六章 野生の怪物から洗練された空手家への進化
 ウィリー・ウィリアムス
第十七章 華麗なる蹴り技の使い手は突きで相手を倒すことができる
 松井章圭
第十八章 対角線コンビネーション
 水口敏夫
第十九章 足の引きが生み出す強力な突き
 アデミール・ダ・コスタ
第二〇章 中段蹴り革命
 増田章
第二一章 攻防兼備の身体操作
 大西靖人
第二二章 倒し技として結実した中段廻し蹴り
 小笠原和彦
第二三章 脊柱起立筋の重要性を体現する構え
 ニコラス・ダ・コスタ
第二四章 沈墜勁を使った逆突き
 ミッシェル・ウェーデル
第二五章 下段攻撃と中段攻撃の相乗効果
 黒澤浩樹
第二六章 中段攻撃を核として飛躍的に拡大する攻撃範囲
 緑健児
第二七章 好機を逃さぬ怒濤の連打
 七戸康博
第二八章 二〇年の時を経て現代に受け継がれる技術革新
 桑島靖寛
第二九章 空手の限りない地平を切り拓く
 アンディ・フグ
特別章 追い突きの身体操作を融合させた逆突きの開発
 塚本徳臣

 何でこの選手がいないんだ! みたいな事を思った方もいらっしゃるでしょうが、私も第5回までの歴代全日本(世界)王者で2人だけ解説されていない方がいたのが少し気になったりしましたw
 後はそうですね、中段攻撃の解説が多いのは野沢さんの嗜好ですかね。

 さておき、本書は自社版権物は写真を使い、ビデオ等からの起こしは絵を使って解説しており、非常に読み易いと思います。 絵の方は今では空手雑誌専門の漫画家になってしまった様な気さえする坂丘のぼる先生が担当しています。

空手技の歴史2.jpg

 あ、幼稚園児だった頃、「月刊コロコロコミック」で「ザ・ゴリラ」とか読んでましたw 絵に面影がありますよね。

空手技の歴史3.jpg


 閑話休題。
 現在選手として活躍されている方にとって本書はどれだけ役に立つのかはわかりません。 今となっては当たり前の技術であったり、ルールの違いから使えない技術となってしまった技も紹介されています。
 しかし現在指導者となられた方々が現役当時、どの様な意図で練り上げた技術なのか学ぶ事により生まれる技もあるかと思います。
 温故知新とはよく言われる言葉ですが、これを機に自分の空手について見直してみては如何でしょうか?


 って事で今回はここまでです。 綺麗にまとめるのって難しいですねw
 この本は個人的には面白かったですけど欲を言えば盾と矛じゃないですが、各攻撃技に対して生まれ発展していった防御技術、足運びとか戦略も紹介して欲しかったですかね。 そこに試合ルールの変還なんかも考慮して貰えたら大満足ですw
 次回はその辺りを是非…あ、試合単位での分析とかもいいですね。 昔「ゴング格闘技」の増刊で出た「カラテ名勝負DIGEST100」みたいなのって今は無いですし。

空手技の歴史4.jpg

 何て言うかこう、読むだけで「あぁ、あん時の○○はこうで…」みたいに熱くなれたり、知られざる名勝負にまた触れてみたいものです。

 それにしても寒いですねー。 久々に雪降ってるのを見ましたですよ。 一応引き籠もれる様に、色々買い込んではいますので、外に出なくても過ごせます。
 そうそう近々、業界発展を願って空手、格闘技、武道系の雑誌の目次だけを紹介するコーナーをやろうかと思います。 某雑誌専門店からメールが送られてきたらそれを転載するだけの簡単なお仕事ですw
 よって、その専門店で取り扱っていない雑誌については書けませんので、ご容赦を。 というか、取り上げて欲しい雑誌や書籍はレビュー(出来れば画像も)を寄せて頂ければ紹介させて頂きます。 他にも何か寄稿して頂ければ掲載しますので、宜しくお願い致します。 ただし、資料の出典の明記があって資料に立脚した寄稿文じゃないと駄目ですよ。 その辺りを遵守して頂けるのであれば、当ブログの補足、反論でもオッケーです。

 それでは、また。


参考文献:
ゴング格闘技1月号増刊 カラテ名勝負DIGEST100 日本スポーツ出版社 1991年
達人空手家30人に見る空手「技」の歴史 野沢靖尚著 フル・コム編 東邦出版 2011年







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