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大山倍達マニアック検定

【古記事】梶原一騎著「猛牛対空手王の決闘」(1956年)

JUGEMテーマ:空手
 


 はい、腰痛が酷かったので、暫く音信不通でしたLeoですw
 今回は…久々に古記事をやろうかなと。 でもって、今回は梶原一騎先生が書いた大山倍達総裁の絵物語を紹介しようかなーと思いまして。
 梶原先生の漫画データベースとして有名な「梶原一騎原作漫画網頁『一騎に読め!』」によれば、梶原先生による2作目の大山倍達物語になるのかな、間にちょっと気になるタイトルもありますが、多分w

猛牛対空手王の決闘1.jpg

 この「猛牛対空手王の決闘」「少年画報」1956年1月号に掲載された物ですね。 この時期でこのタイトルとくれば詳しい方にはピンと来るかな、田園コロシアムでの大山総裁と雷電号の対戦を書いたお話となります。 絵は湯浅利八氏。 んでは、どうぞ。



百五十貫の猛牛と、一騎打ちした
    空手王大山倍達七段の怪力!!

        昭和の大豪傑


 紙をまいた奉書一本で、真剣をもったあいてを降参させた荒木又右衛門。 山中にすむ巨大な怪物を退治した岩見重太郎など、昔の日本には、いまもその名をうたわれる豪傑がおおい。 しかし、昭和の日本にも、それらの講談でおなじみの豪傑たちにおとらない、すばらしい大豪傑が生きているのだ。
 時は昭和三十一年の十一月十一日場所は東京の田園コロシアム。 当夜にぎっしりとスタンドをうずめつくした観衆は、「いくら空手の達人でも、猛牛と素手でたたかって、勝てるものだろうか_?」

猛牛対空手王の決闘3.jpg

「外国の闘牛だって、闘牛士は剣をつかうのだからなあ……。」
 口々にそうささやきあっていたが、そのささやき声さえも、やげてげんじゅうなサクをめぐらした試合場に、一頭の苦労しが引きだされてくると、シーンとしずまりかえってしまった。
 鋼鉄のように黒びかりする巨体は、なんと百五十貫、『雷電号』とよばれるこの猛牛こそ、これから空手七段の大山倍達と決闘するあいてなのだ。
 つづいて、身にまとったマントもさっそうと、登場した一人の快男児。 これぞ昭和の大豪傑大山倍達七段その人である。 さる昭和二十四年、全日本アマチュア空手選手権大会において、なんと十七枚かさねたカワラを打ちわった鉄拳をもって、みごと優勝をとげた大山は、二十七年には、いまプロレスの遠藤幸吉とともに、アメリカへわたった。

猛牛対空手王の決闘4.jpg

 がぜん、空手の必殺の威力は、アメリカ全土をおどろきの嵐にまきこんだ。 一流のレスラーやボクサーでも、大山とたたかっては、まったく敵ではなかったのだ。 が、いま大山が猛牛と決闘しようとする目的は、けっして金もうけのためでも、じぶんの鉄腕をほこるためでもなかった。
「わたしは、人間が全力をつくしてどりょくすれば、どんなことでもできないはずはない…。 その信念を、人々にわかってもらいたいのです。」
 と、しずかに語る大山七段だった。 猛牛との決闘をまえにして大山は控室で筆をとって、ただひとり墨絵をかいていた。 あの剣豪のほまれ高い宮本武蔵を、大山は『心の師』として、尊敬している。 その武蔵も、佐々木小次郎との決闘をひかえて、心をしずめて絵を書いたことは、有名な話である。 強敵小次郎が待つ巌流島へおもむかんとする武蔵のように、大山七段の心も、水のようにすみきっていた……。

    おそるべき怪力
 と、意外なことがおこった。 引きだされた猛牛『雷電号』は、はじめ、サクの中をぐるぐるあるきまわり鼻息もあらあらしく、百五十貫の巨体に殺気をみなぎらせていた。 ところが大山七段があらわれたとたん、きゅうにおとなしくなって、すみっこのほうへひっこんでしまったのだ。 動物の『雷電号』ながら、空手ひとすじに生きぬく大山七段のらんらんとかがやく両眼の光にいすくまれたのだろうか?

猛牛対空手王の決闘8.jpg

 「雷電号のやつ、どうしたのだろう?」と、首をひねるものもあれば、
 「いや、いまに見ろ。 あのたくましい角の一突きで、大山をはねとばすぞ……。」
 と、手に汗をにぎるものもある。
 いきなり、つかつかと進みでた大山七段の両手が、ぐいと『雷電号』の角をつかんだ。 いざ人間対猛牛の決闘開始! そのまま、横ざまにねじたおそうとすれば、頭をひくくさげ、しゃにむに押しかえそうとする。 なにしろ、百五十貫をかけた押しの一手! 相撲の横綱でも、これにはたえきれない。 がわずか二十三貫の大山は、一歩もひかず、じりじりと猛牛の角を横にひねる。 十秒、十五秒……息づまるような時間がすぎた。 ワーッ! ととつぜん観衆が総立ちになった。 見よ、どさりっと地ひびきをうって、ついに猛牛の巨体百五十貫が、横だおしになったではないか!

猛牛対空手王の決闘7.jpg

 が、たおされて猛牛もいかった。 ガバッとはねおきる勢いのすさまじさに、さすがの大山も一瞬地面へのめった。 ああ、猛牛の突進にふみにじられるか……観衆が息をのんだせつな、電光石火、ハッシと猛牛の出鼻を打ちすえた大山の手刀一発!
 岩をくだく一撃に、猛牛の巨体がぐらりとゆれるすきに、体勢をたてなおした大山の両手が、またも猛牛の角にかかった。 必死の怪力に、ふたたび横だおしになった猛牛は、こんどはそのまま立たない……。

猛牛対空手王の決闘2.jpg

 「うわーっ! 日本一!」
 満場に爆発する大かっさいの中に、大山七段の両手が高くあがった。 素手をもって猛牛をたおした男! これこそ、日本一強い男の晴れの姿であった。



 という事で、1956年の梶原一騎先生の絵物語「猛牛対空手王の決闘」でした。
 以前、この試合について当時の報道から組み立てた記事を書きましたので、そっちと比べて見るとどこがどうなってこの記事になったのかが分かるかとw
 多分手刀打ちは無かったし、賞賛よりブーイングがあったっぽいですね。 「空手バカ一代」と比べても面白いかもですねw

猛牛対空手王の決闘9.jpg

 後、当時の別の少年誌ですが、写真特集があったのでこっちの写真を使っておきました。 この試合の為の山籠もりした時の写真がありますが、同行した黒崎健時、岩村博文、共田徳龍の3氏が写ってたので載っけてみました。

猛牛対空手王の決闘5.jpg


猛牛対空手王の決闘6.jpg

 跳び蹴りをしてるのが黒崎先生、回し蹴りを受けようとしてるのが岩村先生、蹴られてるのが共田先生かな。
 まだ長時間座ると腰に来るのでw 今回はここまで。
 それでは、また。

参考文献:
少年画報 1957年1月号 少年画報社 1956年
冒険王 1957年1月号 秋田書店 1956年
KCスペシャル 空手バカ一代 第9巻 原作:梶原一騎 漫画:影丸譲也 講談社 1982年

参考リンク:
梶原一騎原作漫画網頁『一騎に読め!』 (03/09/2014)


関連リンク:
大山倍達 対 雷電号 (1956年)








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コメント
Leoさん

腰お大事に!雪かきの影響ですか?w。
そんな自分は雪かきでいまだに腰痛ですw。
  • サミ
  • 2014/03/09 7:32 PM
いやー!
いつもながら
「よくこんな資料を探してくるものだ」
と感服しています。
人見山(青堀山)の稽古風景写真。
素晴らしい!
  • tama
  • 2014/03/09 8:51 PM
>サミさん

雪かきが原因では無いんですけど、私は両膝と腰が悪いんで、背もたれの無い自宅の環境だとたまにこういう事になったりw

>tamaさん

まぁ、運もありますけどねぇ。
  • Leo
  • 2014/03/09 10:30 PM
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