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大山倍達マニアック検定

真樹日佐夫原作「大山倍達物語 空手旋風児」(1969年)

JUGEMテーマ:空手


 えー今回は1969年の真樹日佐夫原作、古城武司画「大山倍達物語 空手旋風児」を紹介してみます。
 とはいえ、全6話中、3話しか持っていないので、とりあえず持ってる分だけ行こうかな、とw

空手旋風児1.jpg

 この「空手旋風児」は少年画報社の「月刊別冊少年キング」の69年3月号から8月号まで連載された、1話完結型の作品で、表題に「大山倍達物語」とある事から分かる通り、空手の達人、大山倍達が世界各国で活躍するストーリーとなってます。




 原作表記はありませんが、恐らく大山倍達総裁の自伝「世界ケンカ旅行」が原作じゃないかな。 1968年出版だし、出版時には「週刊少年キング」「世界一周けんか旅行」という特集もやってたりします。
 作画は古城武司先生、代表作は梶原一騎先生とタッグを組んだ「おれとカネやん」らしいのですが、アマゾンで検索を掛けると小学校の図書館にあった漫画の伝記とか歴史物を描かれたみたいですね。 多分読んだ事ありますw

 んで、6話の内訳はこんな感じ。
1)アメリカの巻
2)ブラジルの巻
3)東南アジアの巻
4)イランの巻
5)フランスの巻
6)アフリカの巻
 この内、何故か奇数回だけ私が持ってますw

 連載開始時には大山総裁が表紙に登場して
"神の手"をもつ大山倍達八段

空手旋風児2.jpg

 という紹介がされています。 そして中には石原豪人先生のカラーイラストとその裏には写真特集。
 

 それでは、69年3月号のアメリカ編の紹介から。

空手旋風児3.jpg

 1952年春に大山倍達がアメリカはシカゴでデモンストレーションを行う所から始まります。 煉瓦割りとか、コーラ瓶切りを披露する倍達に全米プロレス選手権者の「地獄の料理人」ディック・リールが異議を唱えます。
 否応なしに挑戦を受ける事になった倍達は、開始早々リールに投げられます。 ついで突進して来るリールにカウンターの右中段突きでKO。

空手旋風児4.jpg

 以降、強豪に挑戦状を叩き付けた倍達は連戦連勝! ここで素手で煉瓦3枚を割るカリフォルニア州のヘビー級ボクサーと対戦、後ろ蹴りのカウンターで辛うじて勝利するも、観客がエキサイトし、物は投げるわ、ナイフや銃で倍達を殺そうとするわで大変な事になります。 勝負に勝っても逃げ出さないといけなかった倍達はなんとなしに惨めな気分になります。

空手旋風児5.jpg

 所変って、FBIの屋外射撃訓練場。 捜査官が射撃の訓練をする中、黒い覆面を被った男が乱入します。 そして

 「ふっふっふっ わたしは だれでしょう あてて ごらん なさい」

空手旋風児6.jpg

 と、捜査官をからかう覆面男。 最もタフな捜査官ベアードを一撃KOし、ベアードの銃を奪います。 銃弾を避けながら突っ込んだ覆面男は、接近戦でも圧倒! ここで教官が覆面男の正体が倍達だと看破します。 どうも倍達はFBIの銃撃も通用しなかった! というのを喧伝して会場での狙撃を止めさせようとした模様w
 教官は倍達に空手の教授を乞い、アメリカで空手が認められたのでした。

空手旋風児7.jpg

 ついで、69年5月号、東南アジア編。
 香港に辿り着いた倍達は、中国拳法界随一の使い手、円月殺法の陳老人との手合わせを所望します。 快く引き受けた陳は何か少林寺拳法の様な僧服みたいなのを着て対戦。

空手旋風児8.jpg

 手をゆるりと廻す陳に対し、体の動きが硬くなって行くのを感じた倍達ですが、遂に円月殺法が催眠術であると見破り、陳の攻撃を避けて跳び蹴りでKO。 老人に対する仕打ちに心が少々心の痛む倍達でした。
 その後旅行したインドネシア領のボルネオで魚を蹴って釣りに勤しむタイ出身の兄弟を見掛け、見物していると、ワニが現れます。 慌てて兄弟を救いに川に飛び込んだ倍達は、ワニと大格闘を繰り広げ、遂には手刀で撲殺? 事なきを得ます。

空手旋風児9.jpg

 暫くの後、兄弟を救ってくれたお礼にと、タイから招待を受けます。 実は兄弟の父はタイ式ボクシング・ライトヘビー級チャンピオンのブラックコブラでした。 誘われて体育館に行くと、そこでは日本人空手家を相手に試合の真っ最中。 危なげなくこの空手家を倒したコブラは、ワニを倒した空手名人が会場に来ているという事で、倍達を挑発します。

空手旋風児10.jpg

 試合を受ける事にした倍達ですが、コブラの跳び蹴りや切れの良い動きに、中々活路を開けません。 しかしコブラの狙いが跳び蹴りでのフィニッシュであると読んだ倍達は、跳び蹴りを繰り出したコブラの足に手刀を叩き込み、バランスを崩した所で左右の蹴りでコブラを伸ばします。 これには倍達を命の恩人と仰ぐ兄弟も憎しみの目を向け、会場を後にするのでした…。

 最後は69年7月号のフランス編。 今号には梶原一騎先生原作の「ジャイアント台風」が一挙100ページ掲載です。 あ、高森朝雄名義での原作ですね。 こんなコメントが載ってました。

空手旋風児11.jpg

★本編は、すべて事実そのままである! G・馬場が、血と汗と涙でつづった事実の物語のすさまじさのまえには、なまじのつくり話など、無用と信ずるからだ!!    (高森朝雄)

空手旋風児12.jpg

 まぁそれはさておき、本編w フランスに赴いた倍達は、ここでデモンストレーションをします。 ハンマーで拳を叩かせ、観客の賞賛を得た倍達は、サバットというフランス武術の達人、ボーモンがいる事を紹介されます。 ボーモンはブロニューの森でボクサーと他流試合をしており、葉巻を咥えたまま対戦し勝利。 どことなく「あしたのジョー」の力石を彷彿とさせるボーモンは、倍達の挑戦を快諾。

空手旋風児13.jpg

 足しか使わないサバットに対して、倍達もまた足しか使わないと宣言します。 足技に優れたサバットに追い詰められた倍達とボーモンは跳び蹴りを打ち合います。 ついで反対の足でフェイントを交えつつボーモンを蹴り上げ倍達が勝利します。

空手旋風児14.jpg

 ボーモンに勝利! この噂は広がり、パリ最大規模のフランソワー・スポーツ・センターから空手を指導して欲しいとの招待を受けます。 ここの指導中の掛け声が何とも…w

空手旋風児15.jpg

 空手人気が徐々に高まる中、理事長をライバルのエトワール・スポーツ・センターにコーチとして勤務する全フランス・フェンシング選手権3年連続チャンピオンのマルセル・ナッソーが誘拐し、何故か倍達を呼び出します。 どうやら、倍達の空手の名声により、会員の数が減っているのが原因だとか。
 汚いやり方に激怒した倍達は、ナッソーに挑みます。 ナッソーの剣さばきに大苦戦の倍達、角に追い詰められ、突きを真剣白刃取りで取り、ナッソーを倒すのでした。

 大体1話2戦くらいの構成ですね。 未見の残り3話も同じ様な感じかな。 しかし、ブラジルとイランは分かるけど、アフリカ編ってどんなのでしょうw 機会がありましたら、残り3話も読んでみようかと思います。


 という事で、真樹日佐夫原作、古城武司画の「空手旋風児」でした。
 真樹先生の極真系漫画は殆ど単行本化されていないので、中々読めないんですよね。 短編ならともかく10話とか超えると、集めるのが大変です。 まぁ、梶原一騎先生に比べて知名度がありませんので、真樹日佐夫全集とか需要が薄いだろうなぁ…。
 それにしても当時アニメ放送もやっていた藤子不二雄先生の「怪物くん」は大人気ですねぇ。 全号表紙に登場してます。
 ちなみに今回の「空手旋風児」を書くにあたって、話数が不明だったので、小川俊一先生にご協力を頂きました。
 今回はこれまで。 それではまた。

 …しかしワニ殺しか…w

参考文献:
世界ケンカ旅行 大山倍達著 河出書房 1968年
週刊少年キング 1968年27号 少年画報社 1968年
別冊少年キング 1969年3月号 少年画報社 1969年
別冊少年キング 1969年5月号 少年画報社 1969年
別冊少年キング 1969年7月号 少年画報社 1969年

参考リンク:
Wikipedia 古城武司 (2014/05/11)


関連リンク:
【レビュー?】ブルース・テグナー著"SAVATE : FRENCH FOOT FIGHTING"(1960年)








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コメント
大山館長の気合い掛け声がヨイサ!ホイサ!と言うのは本当だったのですね。

泰彦師範が何かの本で同じ様をおっしゃっていましたが地方支部出身の私は「本当?」と思っていました。

4回世界大会の合宿中ビデオでの館長の掛け声も印象的でした。
YouTubeの例の白黒の指導映像も音声無しなのが残念ですよね。
  • サミ
  • 2014/05/12 8:29 PM
>サミさん

1953年頃の対戦中の掛け声だと、「たぁっ!」、「えいっ!」が多いですけどねw
今度機会があったら古参の先生に聞いてみます。
  • Leo
  • 2014/05/12 10:05 PM
>Leoさん
気合いの件ですがちょっと気になって本を色々探して見ました。

ヨイサ!ホイサ!は記憶違いかもしれません。

ゴン格「大山道場」読本のP18には「アイヤ、アイヤ、アイヤヤヤヤ〜!」の記述が有りますがこれと勘違いしたのかも(汗

間違っていたら申し訳ありません。

でもどこかで見た記憶があるんだけどなぁ...。
  • サミ
  • 2014/05/12 11:46 PM
>サミさん

あぁ、納得しました。
泰彦先生、そんな事言ってたかなぁと思ってたものでw
  • Leo
  • 2014/05/13 10:39 PM
貴重な資料の提供
感謝・感謝です。
少年キングに大山先生の記事がそんなに載っていたとは
知り得ませんでした。((怪物君は良く知ってましたが(苦笑))
円谷ヒーローの憧れが、強さに対する夢に通じ
後年の空手熱につながったのかと改めて思います。
少年キングの記事も目にしていたのかも…。
刷り込みですね。
  • tama
  • 2014/05/14 9:31 PM
>tamaさん

探していくと、結構少年誌に載ってはいるんですよね。
いずれ紹介しますけど、1961年には真樹先生が大山総裁の絵物語を書いてますw
  • Leo
  • 2014/05/14 10:02 PM
むかーし大阪は岸和田辺りの空手道場に、誰かと二人でやってきて簡単な演武して帰ったそうです。
  • やいや 
  • 2014/05/25 10:00 PM
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