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大山倍達マニアック検定

藤子不二雄 わが空手修業(1971年)&つのだじろう 大山師をしのんで…(2004年)

JUGEMテーマ:空手
 どうも、軽く昼寝したつもりだったのにそんな時間に起きるつもりじゃなかった、なんて事はありませんか? 私はたった今経験しましたw
 まぁそれはいいのですが、Gyao!で絶賛無料配信中の「空手バカ一代」、続きが来ました。
現在配信中の4〜6話が3/2まで、7〜9話が3/9までとなっております。
 3/3からは以下の3話。
第10話 耐えて耐えて耐えぬいて
第11話 非常階段の決闘
第12話 白刃の恐怖をくぐる

 さて、今回は以前紹介した藤子不二雄A先生の記事の8年前、A先生が空手を学び始め、辞めた頃に描いた「わが空手修業」と。そのA先生を引きずり込んだつのだじろう先生の回想記「空手バカ一代 (故)大山師をしのんで…」と併せて紹介します。

月刊COM.jpg
7月号は虫に食われて穴だらけw

 まずは藤子不二雄A先生の「わが空手修業」。 こちらは「月刊COM」という今は無き虫プロ商事の漫画雑誌で連載されていた「MANGANICA」で2回に渡って描かれたものですね。 見る限り青年誌のカテゴリに入るのかな? 今から振り返ればかなりの大御所が参加しているのに、非常にまとまりの欠けた残念な雑誌となっている様な気がします。 やっぱり作家が描きたい物を描かせるんじゃなく、ある程度売れる物を描かせないと訴求しないな、と思った次第。

 では本編を紹介します。
 
 わが空手修業1

藤子不二雄A1.jpg

●過日、ヒョンなことから つのだじろう氏と二人で 空手を習うことになった!
●先生は〈牛殺しの大山〉として 世界中に轟いている大山倍達 極真会館館長!
●特別な御好意でボクラに ジカにケイコをつけてくださると いうので大感激した!
●元来、劣弱の上に、職業的必要性 から酷使しつくしたわが肉体をキビシイ 鍛錬によって改造しようとはかった!
●大山先生はその名のとうり さながら巨大な山のごとく そびえたつ巨人!
●ケイコをつける相手が カトンボのごときボクラであっても バカにされず、静かに三戦の構え!
●その巨体から発する圧倒的 迫力に、小生おもわず、身フルエ、〈これはエライことになった〉とオノノイタ!

 ここまでが1回です。 大山倍達総裁の台詞、「拳龍虎骨 拳禅一路」とありますが、これは多分「龍拳虎足 拳禅一如」でしょうね。
 そして、藤子不二雄A先生の「わが空手修業」断念編w 続けて行きましょう。

わが空手修業2

藤子不二雄A2.jpg

ボクは、なまった身体をきたえようと、大決心して、大山倍達先生の主宰する極真会館空手道場へ、週三回通った。
空手着に着かえ、ひやっとする道場の板をふむと、身がひきしまり、先生のおしえられるとうり、三戦の構えをして〈つええーっ!〉と突きや、蹴りの型をとると、自分が急につよくなったような気がした。
それから、三か月間、ボクは雨の日も空手修業にはげんだ。
その結果、心身爽快、気力抜群ボクはキワメテ、キワメテ健康的になったのだ!

ところが、悲劇がおとづれた。 あんまり健康的になりすぎたせいか、机にむかっても、まんがのアイデアがまるでなくなったのだ!

いくら頭をひねっても、アイデアがうかばず、ボクは〈つええーっ!〉ととび蹴りしたがヤッパリだめだった……ボクはまんが家をつづけるため泣く泣く空手修業をやめた……

 …まぁ、辞める理由が欲しかったんじゃないかと、私は思いますw 後述しますが、つのだじろう先生がこの事についても触れていますので、そちらを読んで見て下さい。

 次にその藤子不二雄A先生を空手の道に誘った、つのだじろう先生の回想記「空手バカ一代 (故)大山師をしのんで…」を紹介します。 以前はこれ、ネットで公開されていたんですけどね、いつの間にか無くなっていたみたいです。 公開されていた版も手元にあるのですが、10年ほど前の最初期のものでしたので、2004年「格闘Kマガジン」に掲載された版を掲載しようかと思います。 確か、この雑誌に載った頃はもっと書き足した物が公開されていたと記憶しているのですが…そちらは保存していませんでした。
また、つのだ先生が描いた幻の漫画「ゴッドハンド」は以前記事にしましたので、そちらも併せて読んで見て下さい。

つのだじろう1.jpg

 (故)大山倍達師。 会っただけで押し潰されそうな圧倒的気迫を持つ、世界一の空手家。 巨体から低音で”押忍”と云う声を聞くだけで全身にビリビリと電流が伝わる感覚がする大迫力だった!
(中略)
 初めて館長にお目にかかった時、手を見せて戴いた。 その記憶は鮮烈に脳裏に浮かぶ。 空手を知らない人は、絶対に〈拳ダコ〉だらけと想像するだろうが……さにあらず。 非常に分厚いが、まるで餅のように柔らかかった。
 私が、驚いて意外な顔をしていると…『拳タコなんて出来ている内はまだまだだね! 修行を重ねたら、タコなんかなくなるよ!』と…平然とおっしゃる。

 まさに至言だ! 我々もペンダコが出来たの新人の頃。 描き込むうちにタコの上にタコが重なってポロリと剥げ落ちるのを繰り返し… しまいには柔らかくなるのだ…それでお話は納得できた。 それが真実だと云う事は門外漢には想像もつかない筈だ。
 自分が修練し、空手を知らなくては、本格の空手漫画など描ける筈がない。 正拳突きひとつ。 まわし蹴りひとつ描いても、知らなければ、ウソッパチの絵になる。 …したがって。 漫画『空手バカ一代』は、自慢めくが、私の描いた分に関しては…動きの正確さについては、大山師ご本人のお墨付きなのである。

つのだじろう2.jpg
つのだ先生の上段廻し蹴り

 しかし…キツかったですよ! 個人特訓は…
 当時は仕事・仕事で多忙を極め、連日の徹夜・徹夜は当たり前だった。 …その間を縫って週3回極真へかよう。 館長じきじき、たかが私のために、時間を取って下さっているのだから、どんな辛くても休む訳にはいかない。
(中略)
…やがて「先生ひとりでは大変だろうから、だれか友達をさそって一緒にやらないか?」と、おっしゃるので、藤子不二雄A君をさそったら、彼も興味津々で乗って来て、一緒に極真へ通いはじめた。 彼自身も多忙を極めているから、お互いにもう必死で…稽古が終わる頃にはもうフラフラ。 帰り道の一杯のビールの、それはそれは…旨かった事!
 あれほど旨いビールはその後、お目にかかった事がない。 これも、いまでは笑い話だが藤子A君は2ヶ月程で、海外旅行をするのを理由に、このハードな稽古から撤退した。

 私は館長特訓を半年。 その後、長谷川師範の個人特訓から…壮年部とまる2年。 極真へ稽古に通った。
 ある時。 大山総裁が「君たちに初段の免状をあげよう!」と云ってくださった事がある。 …私は、まだ稽古を続けていたので『いま、戴けるのは名誉初段ですから、僕はちゃんと〈段位認定〉をうけて正式な初段を取りますから』と、えぇカッコつけちゃった…! その時は、マジ真剣にそう思っていたんだがこの辺が、私のバカ正直なところで…(笑)
(中略)
完全に多忙過ぎ、続かなかったのだ。 したがって極真会館の段位名簿には、藤子不二雄A君は「初段」として立派に登録されているが、私の名前はない…と聞いている。
 今にして思えば『名誉段でもいいから、戴いておけば良かった!』と後悔している(笑)

藤子不二雄A3.jpg
有段者名簿に載った藤子不二雄先生

(中略)
 『いくら空手が強くても、武道だけでは半人前でしかない。【文武両道】だからね。 だから私は、自分にない才能を持つ人は、みな師だと考え、尊敬する様心懸けている。 私には〈武〉はあるが〈文〉はない。 先生には文がある。 だから対等でお付き合いしましょう』大山総裁はそう云って、私とも対等に、礼儀正しくお付き合い下さった。 これも…大切な『極真魂』なのだと私は理解している。
 
 という事で今回はここまで。
 2人の偉大な漫画家による極真にまつわるエピソードを紹介してみましたが、如何でしたでしょうか?
 
 現在資料待ちだったり、準備が出来なかったりでまだ掲載していない記事がいくつかあり、これらは上半期中にやりたいなぁと思います。
・大山道場
・公開された2度の牛との対決
・極真空手と少林寺拳法
・カラテ群像
 これ以外もダラダラとやりますが、上記4点は中々パッと始められないんですよねw 他にもリクエストがあれば検討致します。 「アメリカ遠征」もまだ公開していない記事や集めた資料なんかも出したいですね。 まぁ、気長にお付き合い下さい。

 それでは、また。

参考文献:
月刊COM 71年7月号 虫プロ商事 1971年
月刊COM 71年8月号 虫プロ商事 1971年
第14回オープントーナメント 全日本空手道選手権大会プログラム 極真会館 1982年
格闘Kマガジン 2004年9月号
ぴいぷる社 2004年

 






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コメント
面白ぉ! 微笑ましい逸話ですね。
  • 大山倍達ファン
  • 2011/03/05 8:10 AM
>大山倍達ファンさん
今となっては微笑ましい話ですが、A先生も辞める時は割と必死で理由を考えたんじゃないかなぁと思いますw
  • Leo
  • 2011/03/06 6:15 PM
はじめまして。武道・格闘技板以来久しぶりに読ませていただきました。
当方、二宮城光氏が芦原英幸氏に宛てた手紙を所有しております。よろしければ画像をお送りしますが、いかがでしょうか。随分以前、小島一志さんに送ったことがありますので、もしかするとご覧になったことがあるかもしれませんが…
  • 一門下生
  • 2011/03/07 8:28 AM
>一門下生さん
どうもです。
手紙の画像ですか、見た事はありません。
戴けるのならもう喜んで受け取ります!
その際には掲載許可不許可も伝えて戴ければご意向に沿います。

ところで芦原先生と言えば…今日ですねぇ、芦原先生が極真に在籍していた頃に作った「芦原会館」と書かれたポスターをスキャンして来ましたので、その内公開したいと思います。
  • Leo
  • 2011/03/10 12:49 AM
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