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大山倍達マニアック検定

空手バカ一代「バカ打」レビュー(タイピングソフト)

JUGEMテーマ:空手
 何か南北朝鮮で砲撃戦が行われている最中ですが、今回はレビューです。
 夏頃の話ですが、アニメ「空手バカ一代」のタイピングソフトがEフロンティアより発売されました。 劇画の主人公、大山倍達から飛鳥拳へと名を変えてアニメ化された本作は、ANIMAXで再放送されるや、2ちゃんねる実況板で大人気になった、なんて事もありましたが、このソフトの発売に何か影響でも与えてるのでしょうか…。
 さておき、私個人は高校時代にタイピングの授業でトップだった事もあって、タイピングソフトの必要性をこれっぽっちも感じていなかったのですが、「空手バカ一代」とあっては気にならない訳がありません。 で、先日メモリ増設のついでに買ってきました。

バカ打1.jpg
パッケージ

 定価3980円なので、そこらのソフトより全然安いです。 ついでにWindows7の64bit対応なのも嬉しい限り。
 ゲームを始めると、OPが始まり、跳び蹴りのシーンで停止します。

バカ打2.jpg

 で、何かキーを押すとメニュー画面へ。

バカ打3.jpg

「対戦」を選択すると、タイピングゲームへと進みます。話が飛び飛びですが、クリアすると間の話が補完され、メニューの「名場面」より各話のダイジェスト(というかクライマックス?)を視聴する事が出来ます。

バカ打4.jpg

 それでは、ゲームを始めてみましょうか。
 まずはおなじみのタイトルコール。

バカ打5.jpg

 こんな感じで入力します(画像は適当にスクリーンショットを撮ったので、バラバラです)。

バカ打10.jpg

 何問かクリアすると名場面が流れます。

バカ打6.jpg

 で、クリアすると対戦結果が。 この結果はメニューの「戦いの記録」からも見られます。

バカ打12.jpg

 そうそう、クリアすると次回予告まで流れますよ。

バカ打9.jpg
こんな感じで補完されます。

 何話かクリアしてみましたが、大体1秒3.8〜4.6打くらいでした。 正確さは97%前後。 高校の頃は1秒8〜9打位だったので、結構腕が落ちてますねw 現在、前使ってたメカニカルキーボードが壊れたので、1000円くらいの安いキーボードを使っているのですが、前のならもう少し速いかも知れません…と、軽く言い訳しておきますw

バカ打11.jpg
実写パートも収録。

 まぁ、この調子なら最後まで詰まらずにクリア出来そうです。 今回は普通の難易度で挑戦していますが、メニューの「設定」にて3段階の難易度から選択出来ますので、初心者でも頑張れるんじゃないでしょうか。

 どうしてもクリア出来ないけど、名場面が見たい!という方、実はソフトをインストールしたフォルダの中にFLVファイルですが、動画ファイルがそのまま入っていますので、FLVプレーヤーか拡張子を入れて視聴出来ます。
 DVDボックスセットは高い!とか、ちょっと名場面を見たい方にはおすすめなゲームだと思います。

 今回は手抜きですねw
 それでは、また。

  






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「空手バカ一代」の元ネタ 1(KCコミック第12巻より)

JUGEMテーマ:空手
 えー新シリーズですね。 少年マガジンで連載されていた梶原一騎原作、劇画「空手バカ一代」にまつわる話です。

本シリーズはコチラから。
 
 


 今回はKCコミック第12巻のエピソードに登場するニューヨーク在住のダニエル夫人とジプシー空手家オーガスト・ロメロ、そして”クレージー・ジャック”ジャック・サンダクレスについてとなります。

KCコミックス空手バカ一代第1.jpg


 まずはダニエル夫人について。 「空手バカ一代」によれば、彼女は東洋の武道、特に空手への関心が強く、自分の力でマス大山のニューヨーク支部を作らせて欲しいと要望しています。
 このダニエル夫人は、何度かこのブログで名前が出てますが、中村忠先生が指導員として赴任したニューヨークのブルックリン・アカデミー支部のオーナー、ベアトリス・ヤングの事です。

ヤング.jpg
左:ヤング氏 右:ダニエル夫人

 劇中では1955年〜58年ぐらいになるのでしょうが、ヤング氏が柔道教室”柔道INC”を開設するのは59年で、大山総裁と出会うのは60年、中村先生が指導員になるのが66年、支部長になるのは67年です。 後ほど触れますが、オーガスト・ロメロやジャック・サンダクレスの元ネタとなるエピソードは61年〜62年頃ですので、違うエピソードを組み合わせたと考えられます。

 次はオーガスト・ロメロです。 実際にはオーガスティン・デメロという人物で、極真初のニューヨーク支部長です。 65年の”Black Belt”誌のインタビューによればかなり多才な人物だった様で、17歳でどこかのウェイトリフティング大会で優勝したり、19歳の時にはニューヨークのボクシングトーナメントにウェルター級で優勝しています。 また、ギターは58年にソロでリサイタルを開いており、友人のジャック・サンダレスクは日本のインタビューではデメロ氏を「ギタリスト」だと述べています。

デメロ.jpg
左:デメロ氏 右:ロメロ

 空手の方は1950年頃に商船で沖縄に行った時に学び、52年に初段を取得しており、60年に大山総裁に連絡を取り、”Destructive Self-Defense”という自著の紹介文を書いて欲しいと依頼したところから関係が出来ます。
 この時に大山総裁を知る友人を通じて手紙を送ったという事らしいのですが、この人物については不明です。 しかしこの時の手紙のやりとりから、極真で指導しませんか?と打診された様で、61年に極真空手の四段となり支部を開設しました。

blackbelt1965_2_3.jpg
初代ニューヨーク支部、前列1番左がデメロ氏胸毛は無い

 62年には2ヶ月半ほどフロリダで共に合宿をしており、同年のマジソン・スクエア・ガーデンの空手大会でもフランク・フランゾーネと大山総裁に協力しています。 また大山総裁は半年ほどアメリカに滞在していたのですが、毎晩の様にデメロ氏のコーヒーショップに来て、氏のギターを聞いていたという事です。

blackbelt1965_2_4.jpg
フロリダでの合宿、デメロ氏と大山総裁

 しかし当時デメロ氏が経営していた”Dragon's Den”というコーヒーショップが忙しくなり、空手との兼業が厳しくなった事から62年末か63年初頭には退会を申し出る事になります。
 デメロ氏の大山総裁に対する評価は、メジャーリーグで660本のホームランを打ったウィリー・メイズを持ち出して、
「メイズはショーマンだが、最高の野球選手だ。 大山も巧みに演出して道場を有名にしたが、何が悪いんだ? 彼はカメラに活動を撮らせてアメリカの新聞記者の興味を惹いた最初の空手家だ。 マス大山は他の誰よりも空手に貢献した人」
と言う感じです。 デメロ氏の弁護がよく分かりませんが(中村忠先生がとある話で怒って誌上で反論した事がありますが、このインタビューより後の話ですので、また別の機会に書くと思います)、何か大山総裁に対する批判があったのでしょうね。
 
 最後はジャック・サンダクレスです。 ご存じの方も多いかと思いますが、現在は極真館の相談役を務めるジャック・サンダレスク氏ですね。

サンダレスク.jpg
左:サンダレスク氏 右:サンダクレス

 大山総裁とは前述のデメロ氏に誘われて出会いました。 大山総裁の著作「闘魂」や「空手バカ一代」では立ち会ったとありますが、サンダレスク氏によれば63年頃出会い(実際には62年)、その時に感服して弟子入りしたそうです。 サンダレスク氏の著作「アウトオブUSSR」によればこの様な感じです。

 「これを見てくれよ」
 そうい言いながら、彼は私に『What is Karate?』という本を見せた。その表紙には、突進する猛牛を素手で倒している男の姿があった。
 「この男がこの本を書いたんだよ」
 アウグスチーノは、男の名がマスタツ・オオヤマだと教えてくれた。
(中略)
 アウグスチーノは、
 「一緒にマス大山に会いに行きたいかい?」
 と、尋ねた。 私はあんぐりと口を開けて彼を見つめたに違いない。 一緒に会いに行きたいかだって? いったいどうしてそんなばかな質問をするんだろう? 答えはひとつしかない。
 「いつ、どこでだ?」
 その日がやってきた。 私たちはマス大山に、ニューヨーカー・ホテルで日曜日の午後三時に会うことになっていた。
(中略)
すぐに彼の姿に気づいた。 サングラスをかけていたが、彼のまわりには強力なオーラが発散されていたので、ひと目で彼だとわかった。
(中略)
 不思議なことに、私たちは会話することがほとんどできなかったのに、即座にお互いのことを理解した。

 アウグスチーノというのはデメロ氏の事です。 この本は日本版のみ序文に大山総裁との半年間に渡る生活や一緒にチンピラと喧嘩していた話など、面白い話が沢山載ってますので、興味のある方は是非(この序文の英語版はネットにあります)。 また、「最強最後の大山倍達読本」という本やこちらのマーシャルアーツブックにもサンダレスク氏のインタビューはありますので、合わせて読むと面白いかと思います。
 一応半年ほど共に過ごしたとの事ですので、ちょっと大山倍達年表(オリジナルw)を持ち出してみましょう。

1962年5月 大東流合気柔術の目録免状を貰う。
          6月 渡米、デメロやサンダレスクと共に過ごす。
         11月 マジソン・スクエア・ガーデンにて第1回北米大会開催。

大山倍達マジソン・スクエア.jpg
”The New York Times”(1962年11/25)に載った記事


 時系列的には問題ありませんね。
 さて最後にサンダレスク氏のこの発言で締めくくりたいと思います。 「最強最後の大山倍達読本」からの引用です。

ー大山総裁とはジャックさんにとって、一言で言うとどうなるでしょう?
ジャック 生涯最高の友だね。


 如何でしたでしょうか? 「空手バカ一代」ネタは色々あるのですが、最初にこれを持ち出したのは、オーガスティン・デメロの記事を書こうかと思っていたので、ある程度準備が出来ていたからですw
 これ系の記事はものすごーく不定期になりそうですので、あまり期待しないで下さい。
 それでは、また。

参考文献:
The New York Times, 1962
John Donohue, "The Hands of Agustin de Mello", BLACK BELT, February, 1965
近代カラテ 1967年6月号
空手バカ一代 闘魂 大山倍達著 サンケイ新聞出版局 1972年
極真會館年鑑 財団法人極真奨学会極真会館編 1973年
KCコミックス 空手バカ一代 第12巻 原作 梶原一騎 漫画 つのだじろう 講談社 1977年
人間空手 中村忠著 主婦の友社 1988年
最強最後の大山倍達読本 ゴング格闘技編 日本スポーツ出版社 1997年
アウトオブUSSR ジャック・サンダレスク著 稲垣收翻訳 小学館 1999年

参考リンク:
DONBAS (2010/11/14)
マーシャルアーツブック (2010/11/14)


          






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